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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(システム構築編)


2.2.2 マネージャー・エージェント構成の例

ジョブを複数のホストに分散させたい場合は,ジョブを管理するホスト(マネージャーホスト)にJP1/AJS3 - Managerを導入し,ジョブを実行するホスト(エージェントホスト)にJP1/AJS3 - Agentを導入します。JP1/AJS3 - Agentの代わりにJP1/AJS3 - Managerを使用することもできます。ジョブを監視するホストにはJP1/AJS3 - Viewを導入します。

〈この項の構成〉

(1) マネージャーホスト1台で運用する場合

1台のマネージャーホストにJP1/AJS3 - Managerを導入し,複数のエージェントホストにJP1/AJS3 - Agentを導入します。また,必要に応じてJP1/AJS3 - View用のホストを用意します。

マネージャーホスト1台で運用する場合のマネージャー・エージェント構成のシステム構成例を次の図に示します。

図2‒2 マネージャー・エージェント構成のシステム構成例(マネージャーホスト1台の場合)

[図データ]

(2) 複数のマネージャーホストで運用する場合

JP1/AJS3 - Managerを導入するホストとJP1/AJS3 - Agentを導入するホストを,それぞれ複数台用意します。また,必要に応じてJP1/AJS3 - View用ホストを用意します。

複数のマネージャーホストで運用する場合のマネージャー・エージェント構成のシステム構成例を次の図に示します。

図2‒3 マネージャー・エージェント構成のシステム構成例(マネージャーホスト複数台の場合)

[図データ]

なお,JP1/AJS3は自ホスト名からIPアドレスが解決できる環境で動作させてください。自ホスト名からIPアドレスが解決できない環境では,JP1/AJS3を起動できません。

また,複数のエージェントホストでジョブを実行させる場合は,マネージャーホスト,エージェントホスト,および他システムの各ホスト上でIPアドレスが解決できるように設定してください。DNS運用をしている場合は,FQDN形式のホスト名のIPアドレスが解決できるように設定してください。ただし,論理ホスト名には,FQDN形式のホスト名を使用できません。

(3) 1台のエージェントホストを複数の実行ホストとして使用する場合

JP1/AJS3でジョブを実行するためには,マネージャーホストにエージェントホストの情報を登録する必要があります。登録する情報として,エージェントホストの論理的な名称である実行エージェントと,対応する物理ホスト名を登録します。

ジョブの実行環境として,1台のエージェントホストに対応する実行エージェント(エージェントホストの論理的な名称)を複数作成することで,1台のエージェントホストを複数の実行ホストとして使用できます。詳細については,「2.5 ジョブの実行環境について検討する」を参照してください。

(4) マネージャー・エージェント構成時の注意事項

マネージャー・エージェント構成時の注意事項を次に示します。