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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


8.3.2 ユーザーアプリケーションの認証と操作の仕組み

ユーザーアプリケーションでJP1/AJS3のユニットおよび実行エージェントを操作するには,JP1ユーザーとして認証を受ける必要があります。認証には,JP1/Base(認証サーバ)のユーザー認証機能を使用します。

ユーザー認証を受けるには,APIのリクエストヘッダーに認証情報(JP1ユーザー名とパスワード)を設定します。認証情報が付加されたAPIのリクエストは,Web Consoleサーバを経由して,接続先のマネージャーホストに設定されている認証サーバで認証されます。

認証に成功すると,リクエストに応じた処理結果がJP1/AJS3 - Managerからレスポンスとして送信されます。レスポンスはWeb Consoleサーバを経由してユーザーアプリケーションに送信されます。

図8‒10 ユーザーアプリケーションの認証の仕組み

[図データ]

ユーザーアプリケーションの認証は,リクエストに対するレスポンスの正常・異常に関係なく,リクエストの処理が完了するたびに破棄されます。そのため,ユーザーアプリケーションでユニットおよび実行エージェントを操作する場合は,APIのリクエストを発行するたびに認証を受ける必要があります。

APIのリクエストヘッダーなど,APIの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 6. APIの概要」を参照してください。

認証に成功すると,ログインしたJP1ユーザーの操作権限に応じてユニットおよび実行エージェントを操作できるようになります。

ユーザーアプリケーションでユニットおよび実行エージェントを操作すると,操作内容に応じたリクエストがWeb Consoleサーバに送信されます。Web ConsoleサーバはJP1/AJS3 - Managerに接続して,JP1/AJS3 - Managerに処理を要求します。JP1/AJS3 - Managerで処理が完了すると,実行結果はWeb Consoleサーバを経由してユーザーアプリケーションに送信されます。

ユーザーアプリケーションによるユニットおよび実行エージェントの操作の仕組みを次の図に示します。

図8‒11 ユーザーアプリケーションによるユニットおよび実行エージェント操作の仕組み

[図データ]