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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


8.3.1 ユーザーアプリケーションでできること

ユーザーアプリケーションは,HTTPとのインターフェースを持つプログラミング言語を使用して,ユーザーが独自に開発します。ユーザーアプリケーションからJP1/AJS3が公開しているHTTPインターフェースのAPIに対してリクエストを送信することで,インターネットを経由した実行登録のバッチ処理や,ユニット情報の一括取得などが実現できます。

ユーザーアプリケーションはJP1/AJS3のAPIを利用するため,ユーザーアプリケーションの機能は公開されているAPIの種類に依存します。

ユーザーアプリケーションでできることを次の表に示します。

表8‒3 ユーザーアプリケーションでできること

項番

項目

説明

1

ユニットの実行

即時実行登録

ジョブネットを即時実行登録できます。

2

計画実行登録

ジョブネットを計画実行登録できます。

3

確定実行登録

ジョブネットを確定実行登録できます。

4

実行登録解除

ジョブネットを実行登録解除できます。

5

ユニットの操作

計画一時変更(日時変更)

実行登録したユニットの実行開始の予定日時を,一時的に変更できます。

6

計画一時変更(即時実行)

実行登録したユニットの実行スケジュールを一時的に変更して,即時実行できます。

7

計画一時変更(実行中止)

実行登録したユニットの実行スケジュールを一時的に変更して,実行を中止できます。

8

計画一時変更(変更解除)

一時的に変更したユニットの実行スケジュールを,変更前の状態に戻せます。

9

保留属性変更

ユニットに保留属性を設定したり,保留属性を解除したりできます。

10

中断

実行中のユニットを中断できます。

11

強制終了

実行中のユニットを強制終了できます。

12

再実行

ユニットを再実行できます。

13

遅延監視変更

実行登録したユニットの遅延監視の設定を,一時的に変更できます。

14

ジョブ状態変更

ジョブの状態を変更できます。

15

ユニット情報の取得

ユニット一覧の取得

指定したユニット,またはその配下のユニットの情報(ユニット名,ユニット種別,実行状態など)を取得できます。

16

ユニット情報の取得

指定したユニットの情報を取得できます。

17

ユニットの実行結果詳細の取得

実行が終了したユニットの,実行結果の詳細を取得できます。

18

実行エージェントの操作

一覧とジョブ実行状態の取得

実行エージェントの一覧と,各実行エージェントのジョブ実行状態を取得できます。※1

19

定義取得

指定した実行エージェントの定義を取得できます。

20

追加

実行エージェントの定義を追加できます。

21

削除

指定した実行エージェントの定義を削除できます。※2

22

設定変更

指定した実行エージェントの定義を変更できます。

23

受付配信制限の状態の更新

指定した実行エージェントの受付配信制限の状態を変更できます。※2

24

状態変更

指定した実行エージェントの状態を変更できます。※2,※3

25

通信状態確認の開始

ジョブ配信遅延の軽減機能の通信状態確認を開始できます。※3

26

通信状態確認の終了

ジョブ配信遅延の軽減機能の通信状態確認を終了できます。※3

27

通信状態確認の状態確認

ジョブ配信遅延の軽減機能の通信状態確認の状態を確認できます。※3

28

実行エージェントグループの操作

定義一覧取得

実行エージェントグループの定義一覧を取得できます。

29

定義取得

指定した実行エージェントグループの定義を取得できます。

30

状況取得

実行エージェントグループのジョブ実行状況を取得できます。

31

追加

実行エージェントグループの定義を追加できます。

32

削除

指定した実行エージェントグループの定義を削除できます。※2

33

設定変更

選択した実行エージェントグループ定義を変更できます。

34

受付配信制限の状態の更新

指定した実行エージェントグループの受付配信制限の状態を変更できます。※2

35

実行エージェントの追加,除外,優先順位の変更

指定した実行エージェントグループに関連づけされている実行エージェントの追加,除外,または優先順位の変更ができます。

36

その他

バージョン情報の取得

製品のバージョン情報を取得できます。

37

JP1/AJS3 - Managerのプロトコルバージョンの取得

接続先JP1/AJS3 - Managerのプロトコルバージョンを取得できます。

注※1

実行エージェントの状態を参照する場合は,ジョブ配信遅延の軽減機能を有効に設定する必要があります。

注※2

複数の実行エージェントグループを操作する場合,同時に指定できる実行エージェントグループは100件までです。

注※3

ジョブ配信遅延の軽減機能を有効に設定する必要があります。