Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


4.5.12 ジョブの状態を変更する

ジョブまたはジョブネットコネクタの状態を変更できます。

ジョブの場合,キューイング,実行中,または終了状態のジョブの状態を任意の終了状態に変更できます。キューレスジョブの場合は,実行待ちのジョブも状態を変更できます。また,イベントジョブとORジョブの場合は,しきい値による状態変更はできません。判定ジョブは,状態を変更できません。

ジョブネットコネクタの場合は,未計画および先行終了待ち以外の状態から,正常終了,警告検出終了,および異常検出終了に変更できます。

ジョブの状態変更は,例えば,ユーザーが手作業でジョブを再実行したときや,ログなどから独自に実行結果を判別していて,JP1/AJS3の管理している状態と運用上の状態が不一致になり,状態を合わせたいときなどに使用します。

ジョブまたはジョブネットコネクタの状態を変更すると,それに伴って上位ジョブネットの状態も変わります。

実行中のジョブの状態を終了状態に変更しても,ジョブの実行は続きます。しかし,変更した状態に合わせて後続ユニットの実行が始まります。このとき,エージェント管理制御では,実際にジョブが終了するまで,ジョブの実行多重度には実行中としてカウントされます。

ジョブの状態を変更したあとに,実際のキューイングジョブ数および実行中のジョブ数を確認する場合は,ajsagtshowコマンドおよびjpqagtshowコマンドを使用します。これらのコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajsagtshow」およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 4. 特別な運用で使用するコマンド jpqagtshow」を参照してください。

また,実行中状態のイベントジョブを終了状態に変更した場合には,イベントジョブが正常終了した場合と同様に,後続のジョブやジョブネットの実行が開始されます。なお,その場合,正常終了してもイベントジョブの引き継ぎ情報は設定されません。また,監視しているイベントジョブの監視処理自体は,状態変更を契機に終了します。

この操作は,JP1/AJS3 - View,Web GUI,ジョブ状態変更APIまたはajschgstatコマンドで実行できます。JP1/AJS3 - Viewでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 9.12 ジョブの状態を変更する」を,Web GUIでの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 操作ガイド 16.11 [ジョブ状態変更]ダイアログボックス」を,ジョブ状態変更APIで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 7.1.11 ジョブ状態変更API」を,また,コマンドで操作する場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 3. 通常の運用で使用するコマンド ajschgstat」を参照してください。