9.6 npdatabackupコマンド(環境退避)
機能
ナビゲーション プラットフォームの環境を退避(バックアップ)します。
このコマンドは,実行環境および編集環境でだけ実行できます。開発環境では実行しないでください。
このコマンドは,システムが停止している状態で実行する必要があります。
このコマンドで退避できるデータを次に示します。
項番 |
データ |
格納先 |
---|---|---|
1 |
業務コンテンツのデータ |
バックアップ先ディレクトリ\contents.zip |
2 |
業務コンテンツのデータの一覧 |
バックアップ先ディレクトリ\contentslist.txt |
3 |
業務コンテンツで使用している静的ファイル |
バックアップ先ディレクトリ\HNP\PP\uCPSB\httpsd\htdocs |
4 |
ナビゲーション プラットフォームに関する設定ファイル(プロパティファイルなど) |
バックアップ先ディレクトリ\HNP\conf |
ダッシュボード機能のアクセスユーザ管理ファイル |
||
5 |
ナビゲーション プラットフォームのインストールディレクトリのパス情報 |
バックアップ先ディレクトリ\installpath.txt |
6 |
ナビゲーション プラットフォームのバージョン情報 |
バックアップ先ディレクトリ\HNP\sysconf\ucnpversion.properties |
7 |
ユーザプラグインおよび設定ファイル※ |
バックアップ先ディレクトリ\plugin_files |
8 |
ユーザ認証の設定ファイル |
バックアップ先ディレクトリ\auth_conf\PP\uCPF\conf\Repository.xml |
バックアップ先ディレクトリ\auth_conf\PP\uCPSB\manager\conf\ua.conf |
形式
npdatabackup△バックアップ先ディレクトリのパス
ディレクトリは,絶対パス・相対パスのどちらでも指定できます。パスが長過ぎると処理に失敗することがあるため,パスの長さはナビゲーション プラットフォームのインストールディレクトリよりも短くなるように指定することを推奨します。
また,区切り文字には「\」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。
注意事項
-
バックアップ先には,30MB以上の空き容量がある,空のディレクトリを指定する必要があります。次のように運用している場合は,それらの容量分も空き容量として確保してください。
-
業務コンテンツで静的ファイルを使用している場合
ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\PP\uCPSB\httpsd\htdocs以下の容量分
-
ユーザプラグインを使用している場合
ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\plugin_files以下の容量分
-
-
コマンド実行中は,作業フォルダとして環境変数TMPのフォルダを使用します。環境変数TMPのフォルダには,550MB以上の空き容量を確保してください。
-
バックアップ先ディレクトリのパスには,ネットワークドライブ以外を指定してください。
-
バックアップ先ディレクトリのパスに,ショートネームは使用できません。
-
コマンドが正常終了した場合(戻り値が0の場合)も,ナビゲーション プラットフォームは停止したままとなるため,npstartコマンド(起動)でナビゲーション プラットフォームを起動してください。
-
バックアップ処理完了後は,バックアップ先ディレクトリ内のディレクトリおよびファイルの内容や属性を変更しないでください。変更した場合,環境復元(リストア)の動作は保証されません。
-
バックアップのデータを移動する場合,属性や空のディレクトリを保持できるツールを利用して,圧縮してから移動してください。
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
ナビゲーション プラットフォームの環境退避(バックアップ)に成功した。 |
1 |
ナビゲーション プラットフォームの環境退避(バックアップ)に失敗した。 |
2 |
コマンドの排他エラーが発生した。 |
9 |
実行権限のエラーが発生した。 |
使用例
バックアップ先ディレクトリが「C:\temp\backupdata」の場合の例です。
> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npdatabackup C:\temp\backupdata