9.2 npaclexportコマンド(アクセス権グループのエクスポート)
機能
保存済みのアクセス権グループの情報をエクスポートします。
このコマンドは,アクセス権グループの情報だけをエクスポートしたい場合に使用します。例えば,業務コンテンツを参照できるユーザを追加するときに,アクセス権グループだけを変更したい場合にnpaclexportコマンドを使用すると便利です。
業務コンテンツの情報をエクスポートしたい場合は「9.8 npexportコマンド(業務コンテンツのエクスポート)」を参照してください。
なお,このコマンドは,セットアップ完了後,システムが起動している状態で実行する必要があります。コマンドプロンプトは管理者として開いてください。
形式
npaclexport△[-i△アクセス権グループ名入力ファイルのパス]△[-l△アクセス権グループのエクスポート一覧ファイルのパス]△エクスポート先のファイルのパス
エクスポート先のファイルのパスは,200文字以内の絶対パスまたは相対パスで指定します。出力されるファイルの形式はZIP形式です。
また,区切り文字には「\」を使用します。パスに半角スペースが含まれる場合は,パス全体を「"」で囲んでください。ディレクトリのパスで使用できる記号は,これら以外には半角のコロン(:)と相対パスを表す半角ピリオド(.)だけです。
オプション
- -i アクセス権グループ名入力ファイルのパス
-
アクセス権グループ名入力ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。
このオプションを指定すると,ファイルに記載されているアクセス権グループ名と同じ名称のアクセス権グループだけがエクスポートされます。このオプションを省略した場合は,すべてのアクセス権グループがエクスポートされます。
- -l アクセス権グループのエクスポート一覧ファイルのパス
-
アクセス権グループのエクスポート一覧ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。
このオプションを指定すると,エクスポートされたアクセス権グループの一覧がテキストファイルとして出力されます。
アクセス権グループ名入力ファイルの形式
改行区切りでアクセス権グループ名を指定します。アクセス権グループ名入力ファイルはテキストファイルで作成してください。テキストファイル以外の場合は,コマンド実行時にエラーメッセージ(KDCZ10147-E)が表示されます。
標準アクセス権限を指定する場合は,標準アクセス権限の日本語名または英語名のどちらかを指定してください。
各行の前後の空白(半角スペース,または全角スペース)を削除した文字列をアクセス権グループ名として読み込みます。各行の前後の空白を削除した結果,アクセス権グループ名が空文字になる行は読み込みません。
行の途中でEOFになっている場合,EOFまでの文字列をアクセス権グループ名として読み込みます。
なお,「#」などの記号でコメント行を追加することはできません。
アクセス権グループのエクスポート一覧ファイルの形式
ファイルの先頭にヘッダ情報が出力され,続いて,次の形式でメッセージが出力されます。
[結果種別]<T>[アクセス権グループ名] <T>[アクセス権グループID]<CR><LF>
<T>:タブ文字
<CR><LF>:終端文字(0x0D,0x0A)
メッセージの詳細を次の表に示します。
項目 |
説明 |
---|---|
結果種別 |
npaclexportコマンドの実行結果の種別が出力されます。
|
アクセス権グループ名 |
エクスポートしたアクセス権グループ名が出力されます。 |
アクセス権グループID |
エクスポートしたアクセス権グループのIDが出力されます。 |
アクセス権グループのエクスポート一覧ファイルの出力例を次に示します。
注意事項
-
出力先として指定したファイルと同じ名前のファイルがすでにそのディレクトリに存在している場合はエラーとなり,エクスポートできません。存在していないファイルを指定してください。
-
ファイルのパスには,ネットワークドライブを指定しないでください。
-
エクスポートする業務コンテンツの容量に対して,エクスポート先のディスクの空き容量が不十分だった場合,このコマンドは異常終了します。
また,コマンド実行中は作業フォルダとして環境変数TMPまたはTEMPのフォルダを使用します。このため,環境変数TMPおよびTEMPのフォルダのディスク容量に余裕を持たせてからコマンドを実行するようにしてください。
-
JP1/Baseによるユーザ認証を利用している場合はアクセス権グループが存在しないため,このコマンドは使用しないでください。
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
コマンドが正常終了した。または警告終了した。 |
1 |
コマンドが異常終了した。 |
2 |
コマンドの排他エラーが発生した。 |
9 |
実行権限のエラーが発生した。 |
使用例
- 例1
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次の条件でアクセス権グループをエクスポートする場合の使用例を次に示します。
-
エクスポート先のファイルのパスが「C:\work\repository.zip」である。
-
すべてのアクセス権グループをエクスポートする。
> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npaclexport C:\work\repository.zip
-
- 例2
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次の条件でアクセス権グループをエクスポートする場合の使用例を次に示します。
-
エクスポート先のファイルのパスが「C:\work\repository.zip」である。
-
アクセス権グループ名入力ファイルのパスが「C:\work\accessName.txt」である。
-
アクセス権グループ名入力ファイルで指定したアクセス権グループをエクスポートする。
> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npaclexport -i C:\work\accessName.txt C:\work\repository.zip
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- 例3
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次の条件でアクセス権グループをエクスポートする場合の使用例を次に示します。
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エクスポート先のファイルのパスが「C:\work\repository.zip」である。
-
アクセス権グループのエクスポート一覧ファイルのパスが「C:\work\list.csv」である。
-
すべてのアクセス権グループをエクスポートする。
> ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npaclexport -l C:\work\list.csv C:\work\repository.zip
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