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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.18 データストア作成確認

機能

VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)に,指定されたデータストアが追加できることを確認します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

この部品で確認している項目を次に示します。

・指定されたESXサーバがvCenterサーバ上に登録されているかを確認します。

ESXサーバがvCenterサーバ上に登録されていない場合はNGとなります。

・指定されたデータストア名が,データストア追加先のESXサーバが所属しているデータセンター内で,使用されていないかを確認します。

データストア名がデータセンター内で既に使用されている場合はNGとなります。

・指定されたブロックサイズとデータストア容量を比較し,対応が正しいかを確認します。

ブロックサイズとデータストア容量を比較し,対応が正しくない場合はNGとなります。

ブロックサイズとデータストア容量の対応は「ブロックサイズ(MB)」プロパティの説明を参照してください。

・指定されたHBAがESXサーバ上に登録されているかを確認します。

HBAがESXサーバ上に登録されていない場合はNGとなります。

利用場面

ESXサーバにデータストアを追加する場合に,ESXサーバにデータストアが追加できるかを事前確認することができます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-10以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0,4.1,4.0

(2)ESXサーバの前提製品

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0 またはVMware ESX Server 4.1,4.0

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がVMware vCenter Serverで管理されていること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1)データストア名(VMware.dataStoreName)に次の記号は指定できません。

 ・スラッシュ(/)

 ・バックスラッシュ(¥)

 ・パーセント(%)

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。

 対象とするESXサーバに対して「データストア−データストアの構成」の権限を持つロール,またはシステム管理者ロール

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Gather VM information,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereCheckDataStore

戻り値

戻り値

説明

0

正常

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.vmHostName

ESXサーバ名

VMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.dataStoreName

データストア名

データストアの名称を指定します

− 

入力

○ 

VMware.dataStoreType

データストア種別

データストアの種別を指定します。データストアの構成がFC-SAN構成やSCSIの場合はVMFSを,NASの場合はNFSを指定します。

VMFS

入力

△ 

HDvM.capacity

DPボリューム(LU)の容量 (GB)

作成するDPボリューム(LU)の容量をGB単位で指定します。

− 

入力

○ 

VMware.blockSizeMB

ブロックサイズ (MB)

データストアを作成できるか確認するブロックサイズを指定します。ブロックサイズに応じてそのVMFS上に作成するファイルの単一ファイル当たりのサイズの上限値が決まります。ブロックサイズと最大ファイルサイズの対応を次に示します。1MB - 256GB,2MB - 512GB, 4MB - 1024GB,8MB - 2048GB。未指定時はVMware vCenter Serverのデフォルト値で確認します。

1

入力

△ 

VMware.vmfsFileSystemVersion

ファイルシステムバージョン(VMFS)

作成するデータストアのVMFSバージョンを指定します。

− 

入力

△ 

VMware.hbaName

HBA名

存在するか確認するHBA名を,VMware vCenter Serverのストレージアダプタのランタイム名に表示される形式で指定します(例:vmhba0)。

− 

入力

○ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△ 

common.CheckDataStoreResult

データストア作成確認のチェック結果

データストアを追加できるかどうか確認した結果を格納します。

− 

出力

△