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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.17 データストア作成

機能

VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)にデータストアを追加します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

利用場面

新規に仮想サーバを追加する場合など,ESXサーバにデータストアを追加する際に利用できます。

データストアをVMFSで作成する場合,VMware.lunPathにSCSI LUNのCanonical名を指定する必要があります。

この場合には,vsphereGetCanonicalNameを実行結果の出力プロパティVMware.canonicalNameを利用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-10以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0,4.1,4.0

(2)ESXサーバの前提製品

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0 またはVMware ESX Server 4.1,4.0

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)がVMware vCenter Serverで管理されていること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1)データストア名(VMware.dataStoreName)に次の記号は指定できません(スラッシュ(/), バックスラッシュ(¥), パーセント(%))。

(2)VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)のバージョンが5以上の場合は,VMFSはバージョン5で作成されます。

(3)VMware vSphere ESXi(またはVMware ESX Server)のバージョンが5未満の場合は,VMFSはバージョン3で作成されます。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,次の権限が必要です。

 対象とするESXサーバに対して「データストア−データストアの構成」の権限を持つロール,またはシステム管理者ロール

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Add New Storage,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereCreateDataStore

戻り値

戻り値

説明

0

正常

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.vmHostName

ESXサーバ名

VMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.dataStoreName

データストア名

作成するデータストアの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.dataStoreType

データストア種別

データストアの種別を指定します。データストアの構成がFC-SAN構成やSCSIの場合はVMFSを,NASの場合はNFSを指定します。

VMFS

入力

○ 

VMware.dataStoreReadOnlyMode

データストア参照モード

データストアを参照モードで作成する場合,"ReadOnly"を指定します。その他の場合は"ReadWrite"を指定してください。

ReadWrite

入力

△ 

VMware.lunPath

LUNパス

データストア種別がVMFSの場合は,データストア生成先LUのCanonical名を指定します。NFSの場合,マウントポイントを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.blockSizeMB

ブロックサイズ

[データストア種別がVMFSの場合だけ]ブロックサイズをMB単位で指定します。ブロックサイズに応じてそのVMFS上に作成するファイルの単一ファイル当たりのサイズの上限値が決まります。ブロックサイズと最大ファイルサイズの対応を次に示します。1MB - 256GB, 2MB - 512GB, 4MB - 1024GB, 8MB - 2048GB

− 

入力

△ 

VMware.vmfsFileSystemVersion

ファイルシステムバージョン(VMFS)

作成するデータストアのVMFSバージョンを指定します。

− 

入力

△ 

VMware.nfsHostNameOrIpAddress

NFSホスト名

[データストア種別がNFSの場合だけ]データストアを作成するNFSのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

△ 

VMware.storageIOControlEnabled

ストレージI/Oのコントロール

データストアにおいてストレージI/Oのコントロールを有効にする場合,trueを指定します。それ以外の場合はfalseを指定します。

false

入力

△ 

VMware.congestionThresholdMillisecond

データストアの輻輳しきい値

ストレージI/Oコントロールのデータストアの輻輳しきい値をミリ秒単位で指定します。

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△