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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.3 ESXサーバのメンテナンスモード設定

機能

VMware vSphere環境で,ESXサーバに対して「メンテナンスモードへの切り替え」,または「メンテナンスモードを終了」を実行します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

・仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。

メンテナンスモード(VMware.esxSetMaintenanceModeプロパティ)について次に示します。

・メンテナンスモードに切り替える場合は"ON"を,メンテナンスモードを終了する場合は"OFF"を指定してください。

利用場面

ESXサーバのメンテナンス時にメンテナンスモードへの切り替え,またはメンテナンスモードを終了する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-10以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXの前提製品

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXがVMware vCenter Serverで管理されていること。

(2)VMware vSphere ESXの状態が「接続中」または「接続中(メンテナンス モード)」であること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)ESXサーバがメンテナンスモードの場合に,メンテナンスモード(VMware.esxSetMaintenanceModeプロパティ)に"ON"を指定するとメンテナンスモードへの切り替えをせず,この部品は正常終了します。また,ESXサーバがメンテナンスモードでない場合に,メンテナンスモード(VMware.esxSetMaintenanceModeプロパティ)に"OFF"を指定するとメンテナンスモードの終了をせず,この部品は正常終了します。

(3)クラスタに所属しているESXサーバをメンテナンスモードに切り替える際に,ESXサーバ名(VMware.vmHostNameプロパティ)に指定したESXサーバ上にパワーオフまたはサスペンド中の仮想サーバが存在する場合,仮想サーバを同一のクラスタに所属している別のESXサーバに移動しません。パワーオフまたはサスペンド中の仮想サーバを移動する必要がある場合は,事前に仮想サーバを移動してください。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Modify VM,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereSetMaintenanceMode

戻り値

戻り値

説明

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.vmHostName

ESXサーバ名

VMware vCenter Serverが管理する[ホストおよびクラスタ]に表示されるESXサーバ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.esxSetMaintenanceMode

メンテナンスモード

メンテナンスモードへ切り替える場合は"ON"を,メンテナンスモードを終了する場合は"OFF"を指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△