Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.11.2 DRSルール(仮想サーバからホストへ)の追加

機能

VMware vSphere環境で,vSphere DRSクラスタのDRSルール(仮想サーバからホストへ)を追加します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・vCenterサーバ

 VMware vCenter Serverがインストールされているサーバです。

・ESXサーバ

 VMware vSphere ESXiがインストールされているサーバです。

・vCenter操作サーバ(実行対象サーバ)

 VMware vSphere PowerCLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

・DRSクラスタ

 vSphere DRSクラスタまたはvSphere DRSクラスタを構成しているサーバです。

・仮想サーバ

 vCenterサーバおよびVMware vSphere ESXiによって管理されている仮想サーバです。

DRSルール(VMware.drsRuleプロパティ)について次に示します。

・指定できる値を次に示します。

 設定値    意味

  Must     グループ内のホスト上で実行する必要があります

  Should    グループ内のホスト上で実行してください

  ShouldNot   グループ内のホスト上で実行することはできません

  MustNot    グループ内のホスト上で実行しないでください

利用場面

DRSクラスタ環境にESXサーバや,仮想サーバを追加した際に,ホストDRSグループと仮想サーバDRSグループに対してDRSルールを追加する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-10以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)vCenterサーバの前提製品

 ・VMware vCenter Server 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0

(2)仮想サーバを管理するVMware vSphere ESXの前提製品

 ・VMware vSphere ESXi 7.0,6.7,6.5,6.0,5.5,5.1,5.0

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)VMware vSphere ESXがVMware vCenter Serverで管理されていること。

(2)VMware vCenter Server上の設定に関する条件

 ・vSphere DRSクラスタの名称が一意であること。

 ・VMwareに関連する次の名称について,VMware上では英字の大文字・小文字は区別されますが,この部品が実行するvSphere Power CLIからは,指定した名称の英字の大文字・小文字を区別できません。

  そのため,英字の大文字・小文字が異なる同名の名称を使用している環境に対して,この部品を使用することはできません。

  - DRSクラスタ名

  - DRSグループ名(ホストDRSグループ名および仮想サーバDRSグループ名)

(3)vSphere DRSクラスタが構築されており,かつホストDRSグループおよび仮想サーバDRSグループが設定されていること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・VMware vSphere PowerCLI 6.3 Release1,6.0 Release3,6.0 Release1,5.8 Release1,5.5 Release2,5.5 Release1,5.1 Release2,5.0

 ・VMware PowerCLI 6.5 Release1

 ・VMware PowerCLI 6.5.1,6.5.4

 ・VMware PowerCLI 10.1.0,10.1.1,11.3.0,12.0.0,12.1.0

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2019 Standard/Datacenter

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

実行権限

(1)VMware vCenter Serverに接続するユーザーに,システム管理者ロールの権限が必要です。

バージョン

02.11.00

部品のタグ

Modify VM,VMware vSphere

タスクログに表示される部品の名称

vsphereSetDRSRuleVmToHost

戻り値

戻り値

説明

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.vCenterServerName

vCenterサーバ名

VMware vCenter Serverのホスト名,またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

VMware.userName

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名

VMware vCenter Serverに接続するためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.password

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワード

VMware vCenter Serverに接続するためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

VMware.portNumber

VMware vCenter Server接続用ポート番号

VMware vCenter Serverに接続するためのポート番号(VMware vCenter ServerのWebサービス用)を指定します。指定しなかった場合には,VMware vCenter Serverで設定されているデフォルト値で接続します。

443

入力

△ 

VMware.protocol

VMware vCenter Server接続用プロトコル

VMware vCenter Serverに接続するためのプロトコルを指定します。

https

入力

○ 

VMware.drsClusterName

DRSクラスタ名

VMware vCenter Serverが管理するvSphere DRSクラスタ名を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.drsRuleName

DRSルール名

DRSルールの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.hostDrsGroupName

ホストDRSグループ名

DRSルールに設定するホストDRSグループの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.vmDrsGroupName

仮想サーバDRSグループ名

DRSルールに設定する仮想サーバDRSグループの名称を指定します。

− 

入力

○ 

VMware.drsRule

DRSルール

設定するDRSルールを指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△