Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.8.10 仮想サーバの削除

機能

OpenStack管理下のKVM環境で,インスタンスを削除します。また,インスタンスにFloating IPアドレスが設定されている場合,Floating IPアドレスを割り当て解除します。

このドキュメント内で使用しているOpenStackに関する用語は,OpenStackのDashboardで使用されている表示名です。OpenStackに関する用語を次に示します。

・Identity

 OpenStackではIdentityまたはKeyStoneと記載されています。

・プロジェクト

 OpenStackではプロジェクトまたはテナントと記載されています。

・ボリューム

 OpenStackではボリュームまたはブロックストレージと記載されています。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・OpenStackサーバ

 OpenStackがインストールされているサーバです。

・KVMサーバ

 Kernel-based Virtual Machineがインストールされているサーバです。

・OpenStack操作サーバ(実行対象サーバ)

 OpenStackサーバにREST-APIを実行するサーバです。

・インスタンス

 OpenStackサーバおよびKVMによって管理されているインスタンスです。一般的な仮想サーバのことです。

利用場面

この部品は,OpenStack環境でインスタンスを削除する際に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

(1)OpenStackサーバの前提製品

 ・OpenStack

(2)インスタンスを管理する仮想化環境

 ・Kernel-based Virtual Machine

 ・VMware vCenter Server

 ・VMware vSphere ESXi

(3)OpenStack操作サーバ(実行対象サーバ)

 ・Microsoft .Net Framework 3.5以降

(4)インスタンスの前提OS

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 ・Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

【実行対象サーバ内前提製品の稼動OS】

(1)OpenStack操作サーバ(実行対象サーバ)

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)インスタンスに関する条件

 ・同一プロジェクト内でインスタンス名が重複しないこと。

注意事項

(1)インスタンスにボリュームが接続されている場合,接続されているボリュームは削除しません。

(2)インスタンスにボリュームが接続されている場合,インスタンス削除の際に接続されているボリュームがアンマウントされていることを確認してください。ボリュームがマウントされている状態でインスタンスの削除を行った場合,ファイルシステム破損が起きるおそれがあります。

実行権限

(1)OpenStackサーバにログインするユーザーに次の権限が必要です。

admin権限

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Delete VM,OpenStack

タスクログに表示される部品の名称

openstackDeleteVM

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

openstack.identityServerHostName

Identityサーバのホスト名

Identityサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

openstack.userName

Identityサーバにログインするためのユーザー名

Identityサーバにログインするためのユーザー名を指定します。

− 

入力

○ 

openstack.password

Identityサーバにログインするためのパスワード

Identityサーバにログインするためのパスワードを指定します。

− 

入力

○ 

openstack.protocol

Identityサーバ接続用プロトコル

Identityサーバに接続するためのプロトコルを指定します。

− 

入力

○ 

openstack.portNumber

Identityサーバ接続用ポート番号

Identityサーバに接続するためのポート番号を指定します。

− 

入力

○ 

openstack.projectName

プロジェクト名

プロジェクトの名称を指定します。

− 

入力

○ 

openstack.instanceName

インスタンス名

インスタンスの名称を指定します(OpenStackにおけるインスタンスの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

openstack.checkInstanceDeletionCount

インスタンスの削除の確認回数

インスタンスが削除されたことを確認する際の,確認回数を指定します。インスタンスの削除の確認間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。

− 

入力

○ 

openstack.checkInstanceDeletionInterval

インスタンスの削除の確認間隔

インスタンスが削除されたことを確認する際の,確認間隔を秒単位で指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

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