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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.4.5 仮想サーバの起動

機能

この部品は,Hyper-V環境における仮想サーバを起動します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・Hyper-Vサーバ(実行対象サーバ)

 Hyper-Vがインストールされているサーバです。

・仮想サーバ

 Hyper-Vによって管理されている仮想サーバです。

仮想サーバを起動する際には,hyperv.checkVmStateEnabledIntervalプロパティに指定した秒数待ち合わせ,仮想サーバの起動状態を確認する動作を,hyperv.checkVmStateEnabledCountプロパティに指定した回数繰り返します。各プロパティの値は,利用している環境に合わせて調整してください。

部品が正常終了した場合は,hyperv.vmStateプロパティに"2"を格納します。

格納する値と仮想サーバの状態の関係については,JP1/AOマニュアルの「Hyper-Vが管理している仮想サーバの状態一覧」を参照してください。

利用場面

仮想サーバを起動する場合に使用できます。

起動処理は,hypervGetVMState部品で仮想サーバの状態を取得し,状態を判定したあとに,この部品を実行するという流れになります。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

(1)Hyper-Vサーバの前提製品

 ・Windows Server 2008 R2 Hyper-V

(2)仮想サーバの前提OS

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

  ただし,Server Coreインストール環境は除く。

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

(1)仮想サーバ名はHyper-Vサーバ内で一意であること。

(2)対象の仮想サーバにおけるHyper-V 統合サービスの次のサービスが有効なこと。

 ・データ交換

(3)仮想サーバが停止完了していること。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Control VM,Hyper-V 2008

タスクログに表示される部品の名称

hypervPowerOnVM

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

23

異常(環境不正) 前提環境不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

29

異常(仮想サーバの状態確認のタイムアウト) 仮想サーバの状態確認のタイムアウト

30

異常(仮想サーバの消失) 処理中の仮想サーバの消失

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

hyperv.vmName

仮想サーバ名

仮想サーバの名称を指定します(Hyper-Vにおける仮想サーバの表示名称です。OS上のホスト名ではありません)。

− 

入力

○ 

hyperv.checkVmStateEnabledCount

仮想サーバの状態(起動完了)の確認回数

仮想サーバの起動が完了したか確認する際の確認回数を指定します。仮想サーバの状態(起動完了)の確認間隔と組み合わせて最大待ち時間となります。

1440

入力

○ 

hyperv.checkVmStateEnabledInterval

仮想サーバの状態(起動完了)の確認間隔

仮想サーバの起動が完了したか確認する際の確認間隔を秒単位で指定します。

5

入力

○ 

hyperv.checkJobPowerOnCount

ジョブ監視回数(RequestStateChangeメソッド)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視回数(RequestStateChangeメソッド)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

1440

入力

○ 

hyperv.checkJobPowerOnInterval

ジョブ監視間隔(RequestStateChangeメソッド)

Hyper-Vに要求した処理を監視する,ジョブ監視間隔(RequestStateChangeメソッド)調整用のプロパティです。変更の必要はありません。

5

入力

○ 

hyperv.vmState

仮想サーバの状態

仮想サーバの状態が格納されます。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△