Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.3.4 LU作成確認

機能

Hitachi Device Manager Software(以下,Device Manager)を操作して指定されたLUを作成できることを確認します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・HDvMサーバ

 Device Managerがインストールされているサーバです。

・HDvM CLIサーバ(実行対象サーバ)

 Device Manager CLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

この部品で確認している項目を次に示します。

・指定されたシリアル番号,およびファミリー名のストレージシステムがHDvMに登録されているかを確認します。

ストレージシステムがHDvM上に登録されていない場合はNGとなります。

・指定されたDPボリュームのデバイス番号がストレージシステム内で使用されていないかを確認します。

デバイス番号がストレージシステム内で既に使用されている場合はNGとなります。

・指定されたDPプールのID,およびホストグループのIDを持つDPプールがストレージシステムに登録されているか,

指定されたLU番号がストレージシステム内で使用されていないかを確認します。

DPプールのID,ホストグループのIDのどちらかが存在しない,またはLU番号が既に使用されている場合はNGとなります。

・指定されたストレージシステム上のDPプールに,DPボリュームを作成できる容量が空いているかを確認します。

DPボリュームの容量が,DPプールの空き容量を超過している場合はNGとなります。

操作するストレージシステムの種類によって,ストレージシステムのファミリー名を指定するプロパティが異なります。次のストレージシステムを操作する場合は,「ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション)」(HDvM.familyTextプロパティ)に指定します。その他のストレージシステムを操作する場合は,「ストレージシステムのファミリー名」(HDvM.familyプロパティ)に指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform G1500の場合,「VSP G1500」を指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform F1500の場合,「VSP F1500」を指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform G100/G200/G400/G600/G800の場合,「VSP Gx00」を指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform F400/F600/F800の場合,「VSP Fx00」を指定します。

利用場面

LUの追加を行う場合に,データ格納先のDPプールにLUの作成ができるかを事前確認することができます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)HDvMサーバに次の製品がセットアップされていること。

 ・Hitachi Device Manager Software 07-00以降

(2)システム内のストレージシステムとして次のどれかがセットアップされていること。

 ・Hitachi Adaptable Modular Storage 2100/2300/2500/2010

 ・Hitachi Unified Storage 110/130/150

 ・Hitachi Unified Storage VM

 ・Hitachi Universal Storage Platform V/VM

 ・Hitachi Virtual Storage Platform

 ・Hitachi Virtual Storage Platform G1000/G1500/F1500

 ・Hitachi Virtual Storage Platform G100/G200/G400/G600/G800

 ・Hitachi Virtual Storage Platform F400/F600/F800

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)ストレージシステムがHitachi Device Manager Softwareで管理されていること。

(2)ストレージシステムにDPプールが作成済みであること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・Hitachi Device Manager Software CLI 07-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

注意事項

(1)HDvM.familyTextプロパティにはサポート対象外のストレージシステムを指定しないでください。

(2)エージェントレス接続先設定の認証情報に設定したユーザーがビルトインAdministratorではない場合,以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

・WindowsのUAC機能が完全に無効化されている。

・エージェントレス接続先の機器にて,エージェントレス接続先設定の認証情報に設定されたユーザーに対するRDPセッションが確立されている。

実行権限

(1)Administrators 権限

(2)Device Managerに接続するユーザーは,次の権限を持つユーザーグループに属している必要があります。

 リソースグループとして「All Resources」を割り当てられ,Admin権限またはModify権限を持つユーザーグループ。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Gather Storage information,Device Manager

タスクログに表示される部品の名称

hdvmCheckStorageSpec

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

42

異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

HDvM.cliInstallPath

HDvM CLIのインストールパス

Device Manager CLIのインストールパスを指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.httpType

HDvMとの通信プロトコル

HDvMサーバに接続するためのプロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。

http

入力

○ 

HDvM.hostName

HDvMサーバのホスト名

HDvMサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。

− 

入力

○ 

HDvM.portNumber

HDvMとの接続ポート番号

HDvMサーバに接続するためのポート番号を指定します。

2001

入力

○ 

HDvM.userName

HDvMに接続するためのユーザーID

HDvMサーバに接続するためのユーザーIDを指定します。

System

入力

○ 

HDvM.password

HDvMに接続するためのパスワード

HDvMサーバに接続するためのパスワードを指定します。

manager

入力

○ 

HDvM.serialNumber

ストレージシステムのシリアル番号

確認対象のストレージシステムのシリアル番号を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.family

ストレージシステムのファミリー名

ストレージシステムのファミリー名を指定します。指定可能な値はAMS,USP_V,USP_VM,VSP,HUS,HUS VM,VSP G1000のどれかです。

− 

入力

○ 

HDvM.devNumber

DPボリューム(LU)のデバイス番号

使用できるか確認するDPボリューム(LU)のデバイス番号を10進数で指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.pathPortName

パスのポート名

DPボリューム(LU)へのパスのポート名を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.lun

LU Number(LUN)

LU Number(LUN)を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.poolId

DPプールのプールID

DPボリューム(LU)を作成できるか確認するDPプールのプールIDを指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.capacity

DPボリューム(LU)の容量 (GB)

作成できるか確認するDPボリューム(LU)の容量をGB単位で指定します。

1

入力

○ 

HDvM.numOfLUs

LUの個数

作成するLUの個数を指定します。

1

入力

△ 

HDvM.domainId

ホストグループのID

DPボリューム(LU)を追加できるか確認するホストグループのIDを10進数または16進数で指定します。16進数の場合は"0x"をプレフィックスとして付与してください。

− 

入力

○ 

HDvM.familyText

ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション)

HDvM.familyプロパティの選択リストにないストレージシステムのファミリー名を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.familyプロパティに指定した値は無視されます。

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△ 

common.checkStorageSpecResult

LU作成確認のチェック結果

DPボリューム(LU)を作成できるかどうか確認した結果を格納します。

− 

出力

△