Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


5.3.2 DPボリュームの削除

機能

Hitachi Device Manager Software(以降,Device Manager)を操作して指定された仮想ボリューム(DPボリューム)を削除します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・HDvMサーバ

 Device Managerがインストールされているサーバです。

・HDvM CLIサーバ(実行対象サーバ)

 Device Manager CLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

ストレージシステムがRAID系の場合だけ,削除する前にボリュームのフォーマット(通常フォーマット)を行います。

操作するストレージシステムの種類によって,ストレージシステムのファミリー名を指定するプロパティが異なります。次のストレージシステムを操作する場合は,「ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション)」(HDvM.familyTextプロパティ)に指定します。その他のストレージシステムを操作する場合は,「ストレージシステムのファミリー名」(HDvM.familyプロパティ)に指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform G1500の場合,「VSP G1500」を指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform F1500の場合,「VSP F1500」を指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform G100/G200/G400/G600/G800の場合,「VSP Gx00」を指定します。

・Hitachi Virtual Storage Platform F400/F600/F800の場合,「VSP Fx00」を指定します。

利用場面

仮想サーバを削除したあと,仮想サーバのデータを格納していたLUを削除する場合などに利用できます。

関連する部品を次に記載します。

・storageDeleteHostgroupLU

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象システム内前提製品】

(1)HDvMサーバに次の製品がセットアップされていること。

 ・Hitachi Device Manager Software 07-00以降

(2)システム内のストレージシステムとして次のどれかがセットアップされていること。

 ・Hitachi Adaptable Modular Storage 2100/2300/2500/2010

 ・Hitachi Unified Storage 110/130/150

 ・Hitachi Unified Storage VM

 ・Hitachi Universal Storage Platform V/VM

 ・Hitachi Virtual Storage Platform

 ・Hitachi Virtual Storage Platform G1000/G1500/F1500

 ・Hitachi Virtual Storage Platform G100/G200/G400/G600/G800

 ・Hitachi Virtual Storage Platform F400/F600/F800

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

(1)ストレージシステムがHitachi Device Manager Softwareで管理されていること。

(2)ストレージシステムに操作対象のLUおよびホストグループが作成済みであること。

【実行対象サーバ内前提製品】

 ・Hitachi Device Manager Software CLI 07-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 ・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

注意事項

(1)HDvM.familyTextプロパティにはサポート対象外のストレージシステムを指定しないでください。

実行権限

(1)Device Managerに接続するユーザーに,次の権限が必要です。

 リソースグループとして「All Resources」を割り当てられ,Modify権限を持つユーザー。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Delete Storage,Device Manager

タスクログに表示される部品の名称

storageDeleteLU2

戻り値

戻り値

説明

0

正常

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

HDvM.cliInstallPath

HDvM CLIのインストールパス

Device Manager CLIのインストールパスを指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.httpType

HDvMとの通信プロトコル

Device Managerとの通信プロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。

http

入力

○ 

HDvM.hostName

HDvMサーバのホスト名

HDvMサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。

− 

入力

○ 

HDvM.portNumber

HDvMとの接続ポート番号

Device Managerとの接続ポート番号を指定します。

2001

入力

○ 

HDvM.userName

HDvMに接続するためのユーザー名

Device Managerに接続するためのユーザー名を指定します。

System

入力

○ 

HDvM.password

HDvMに接続するためのパスワード

Device Managerに接続するためのパスワードを指定します。

manager

入力

○ 

HDvM.serialNumber

ストレージシステムのシリアル番号

実行対象のストレージシステムのシリアル番号を指定します。

− 

入力

○ 

HDvM.family

ストレージシステムのファミリー名

ストレージシステムのファミリー名を指定します。指定可能な値はAMS,USP_V,USP_VM,VSP,HUS,HUS VM,VSP G1000のどれかです。

− 

入力

○ 

HDvM.deletionOption

DPボリュームの削除方法

DPボリュームとDPプールとの関連づけが解除されていない場合でもDPボリュームを削除する場合に,"force"を指定してください。

− 

入力

△ 

HDvM.arrayGroupName

仮想パリティグループ名(USPの場合だけ)

仮想パリティグループ名を「Xn-1(nは数字)」形式で指定します。

− 

入力

△ 

HDvM.devNumber

DPボリュームのデバイス番号

DPボリュームのデバイス番号を10進数で指定します。

− 

入力

△ 

HDvM.familyText

ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション)

HDvM.familyプロパティの選択リストにないストレージシステムのファミリー名を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.familyプロパティに指定した値は無視されます。

− 

入力

△ 

HDvM.luFormatOption

LUフォーマットの要否(カスタムオプション)

LUを削除する前にフォーマットするかどうかを指定します。フォーマットする場合はyes,フォーマットしない場合はnoを選択してください。このプロパティは,HDvM.familyTextプロパティにHDvM.familyプロパティの選択リストに存在しないファミリー名を指定した場合だけ有効になります。

− 

入力

○ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△