5.3.1 DPボリュームの作成
機能
Hitachi Device Manager Software(以降,Device Manager)を操作して指定された仮想ボリューム(DPボリューム)を作成します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・HDvMサーバ
Device Managerがインストールされているサーバです。
・HDvM CLIサーバ(実行対象サーバ)
Device Manager CLIがインストールされているサーバです。JP1/AOによってこのサーバに部品が転送され,実行されます。
操作するストレージシステムの種類によって,ストレージシステムのファミリー名を指定するプロパティが異なります。次のストレージシステムを操作する場合は,「ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション)」(HDvM.familyTextプロパティ)に指定します。その他のストレージシステムを操作する場合は,「ストレージシステムのファミリー名」(HDvM.familyプロパティ)に指定します。
・Hitachi Virtual Storage Platform G1500の場合,「VSP G1500」を指定します。
・Hitachi Virtual Storage Platform F1500の場合,「VSP F1500」を指定します。
・Hitachi Virtual Storage Platform G100/G200/G400/G600/G800の場合,「VSP Gx00」を指定します。
・Hitachi Virtual Storage Platform F400/F600/F800の場合,「VSP Fx00」を指定します。
利用場面
仮想サーバや仮想ディスクの追加を行う際に,データ格納先のDPボリュームの作成に使用できます。
次の部品とあわせて使用することで,上記処理が実現できます。
・storageAddHostgroupLU
・vsphereRecognizeLU
・vsphereGetCanonicalName
・vsphereCreateDatastore
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 11-00以降
【実行対象システム内前提製品】
(1)HDvMサーバに次の製品がセットアップされていること。
・Hitachi Device Manager Software 07-00以降
(2)システム内のストレージシステムとして次のどれかがセットアップされていること。
・Hitachi Adaptable Modular Storage 2100/2300/2500/2010
・Hitachi Unified Storage 110/130/150
・Hitachi Unified Storage VM
・Hitachi Universal Storage Platform V/VM
・Hitachi Virtual Storage Platform
・Hitachi Virtual Storage Platform G1000/G1500/F1500
・Hitachi Virtual Storage Platform G100/G200/G400/G600/G800
・Hitachi Virtual Storage Platform F400/F600/F800
【実行対象システム内前提製品の使用条件】
(1)ストレージシステムがHitachi Device Manager Softwareで管理されていること。
(2)ストレージシステムにDPプールが作成済みであること。
【実行対象サーバ内前提製品】
・Hitachi Device Manager Software CLI 07-00以降
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
・Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
注意事項
(1)HDvM.familyTextプロパティにはサポート対象外のストレージシステムを指定しないでください。
(2)エージェントレス接続先設定の認証情報に設定したユーザーがビルトインAdministratorではない場合,以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
・WindowsのUAC機能が完全に無効化されている。
・エージェントレス接続先の機器にて,エージェントレス接続先設定の認証情報に設定されたユーザーに対するRDPセッションが確立されている。
実行権限
(1)Administrators 権限
(2)Device Managerに接続するユーザーに,次の権限が必要です。
リソースグループとして「All Resources」を割り当てられ,Modify権限を持つユーザー。
バージョン
02.00.00
部品のタグ
Add New Storage,Device Manager
タスクログに表示される部品の名称
storageCreateLU2
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
42 |
異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
HDvM.cliInstallPath |
HDvM CLIのインストールパス |
Device Manager CLIのインストールパスを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.httpType |
HDvMとの通信プロトコル |
Device Managerとの通信プロトコルをhttpまたはhttpsで指定します。 |
http |
入力 |
○ |
HDvM.hostName |
HDvMサーバのホスト名 |
HDvMサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスは指定できません。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.portNumber |
HDvMとの接続ポート番号 |
Device Managerとの接続ポート番号を指定します。 |
2001 |
入力 |
○ |
HDvM.userName |
HDvMに接続するためのユーザー名 |
Device Managerに接続するためのユーザー名を指定します。 |
System |
入力 |
○ |
HDvM.password |
HDvMに接続するためのパスワード |
Device Managerに接続するためのパスワードを指定します。 |
manager |
入力 |
○ |
HDvM.serialNumber |
ストレージシステムのシリアル番号 |
実行対象のストレージシステムのシリアル番号を指定します。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.family |
ストレージシステムのファミリー名 |
ストレージシステムのファミリー名を指定します。指定可能な値はAMS,USP_V,USP_VM,VSP,HUS,HUS VM,VSP G1000のどれかです。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.creationOption |
強制オプション(AMSおよびHUSの場合) |
DPプールの容量がしきい値以上の場合でもDPボリュームを作成する場合にforceを指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.groupOption |
パリティグループオプション(USPの場合だけ) |
既存のパリティグループへDPボリュームを作成する場合,"exist"を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.arrayGroupNameを指定する必要があります。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.arrayGroupName |
仮想パリティグループ名(USPの場合だけ) |
仮想パリティグループ名を「Xn-1(nは数字)」形式で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.capacity |
作成するDPボリュームの容量 |
作成するDPボリュームの容量をGB単位で指定します。 |
− |
入力 |
○ |
HDvM.numOfLUs |
LUの個数 |
作成するLUの個数を指定します。 |
1 |
入力 |
△ |
HDvM.devNumber |
DPボリュームのデバイス番号 |
DPボリュームのデバイス番号を10進数で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.clprNumber |
LDEVのCLPR番号(USP,AMSおよびHUSの場合) |
LDEVのCLPR番号を指定します。省略した場合は0が設定されます。HDvM.poolIdに指定があれば,該当DPプールのCLPR番号が設定されます。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.poolId |
DPプールのプールID |
作成したDPボリュームを関連づけるDPプールのプールIDを指定します。VSP,AMS,HUS,HUS VM,VSP G1000の場合は必ず指定してください。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.threshold |
DPボリュームの使用率しきい値(USPの場合だけ) |
DPボリュームの使用率(%)のしきい値を5以上300以下の5の倍数で指定します。 |
− |
入力 |
△ |
HDvM.familyText |
ストレージシステムのファミリー名(カスタムオプション) |
HDvM.familyプロパティの選択リストにないストレージシステムのファミリー名を指定します。このプロパティを指定した場合,HDvM.familyプロパティに指定した値は無視されます。 |
− |
入力 |
△ |
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |