Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.13.38 日時取得

機能

実行対象サーバ上の現在日時を,指定したフォーマットに従って取得します。

取得後の日時は,取得結果(common.getResultプロパティ)に格納します。

オプションとして,出力する日時のタイムゾーンを指定することができます。

フォーマット(common.dateAndTimeFormatプロパティ)について次に示します。

・64文字以内の文字列を指定してください。

・フォーマット(common.dateAndTimeFormatプロパティ)に指定された文字列内の変換指定文字は,対応する値に変換されます。

 ただし,変換指定文字以外の文字列は,変換されずそのまま取得結果(common.getResultプロパティ)に格納します。

 変換指定文字の例を次に示します。

 [変換指定文字]

  %Y 世紀部分を含めた4桁の西暦年。

  %y 西暦の下2桁。世紀部分を含まない年。1桁の場合には前に0を設定する。

  %m 月。1桁の場合には前に0を設定する。

  %d 日。1桁の場合には前に0を設定する。

  %H 24時間表記での時。1桁の場合には前に0を設定する。

  %I 12時間表記での時。1桁の場合には前に0を設定する。

  %M 分。1桁の場合には前に0を設定する。

  %S 秒。1桁の場合には前に0を設定する。

  %s 1970-01-01 00:00:00 UTC からの秒数

タイムゾーン(OS.timeZoneプロパティ)について次に示します。

・省略した場合,実行対象サーバに対してエージェントレス接続したユーザーに設定されているタイムゾーンで,現在日時を取得します。

・実行対象サーバがWindowsの場合,TZUTILコマンドの/lオプションで確認できる,タイムゾーンIDを指定してください。

 指定例を次に示します。

 Tokyo Standard Time

 China Standard Time

 GMT Standard Time

 Pacific Standard Time

 Eastern Standard Time

 US Eastern Standard Time

 Central Standard Time

 Central America Standard Time

 US Mountain Standard Time

 Mountain Standard Time

 Alaskan Standard Time

 Hawaiian Standard Time

 Singapore Standard Time

 India Standard Time

・実行対象サーバがLinuxの場合,/usr/share/zoneinfoディレクトリ以下にある,タイムゾーンファイル名を指定してください。

 指定例を次に示します。

 America/Adak

 America/Boise

 America/Chicago

 America/Denver

 America/Detroit

 America/Juneau

 America/Kentucky/Monticello

 America/Los_Angeles

 America/Louisville

 America/Monterrey

 America/Montevideo

 America/New_York

 America/North_Dakota/Center

 America/Shiprock

 America/Tijuana

 America/Vancouver

 Asia/Chongqing

 Asia/Hong_Kong

 Asia/Kolkata

 Asia/Macau

 Asia/Shanghai

 Asia/Singapore

 Asia/Tokyo

 Etc/UTC

 Europe/London

 Pacific/Honolulu

・実行対象サーバがAIXの場合,/usr/share/lib/zoneinfoディレクトリ以下にある,タイムゾーンファイル名を指定してください。

 指定例は実行対象サーバがLinuxの場合を参照してください。

取得結果(common.getResultプロパティ)について次に示します。

・実行対象サーバ上の現在日時を,フォーマット(common.dateAndTimeFormatプロパティ)に従って取得します。

・実行対象サーバがWindowsの場合,PowerShellのGet-Dateコマンドレット(-UFormatオプション)の結果を格納します。

・実行対象サーバがUNIXの場合,dateコマンドの結果を格納します。

利用場面

現在日時を特定のフォーマットに変換して使用する場合に使用できます。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

なし。

【実行対象サーバの稼働OS】

(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter, Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

(8) CentOS 6 (64-bit x86_64)

(9) CentOS 7 (64-bit x86_64)

(10) CentOS 8 (64-bit x86_64)

(11) Oracle Linux 8 (64-bit x86_64)

(12) AIX V6

(13) AIX V7

【実行対象サーバの使用条件】

(1)実行対象サーバがWindowsの場合に,タイムゾーン(OS.timeZoneプロパティ)を指定する場合は,Microsoft .Net Framework 3.5以降がインストールされていること。

注意事項

(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2)機能説明に記載している変換指定文字以外の変換指定文字も使用できます。実行対象サーバがWindowsの場合は,PowerShellのGet-Dateコマンドレット(-UFormatオプション)のマニュアルを確認してください。UNIXの場合は,dateコマンドのマニュアルを確認してください。ただし,「%n」や「%t」などの制御文字に変換される変換指定文字は指定しないでください。

(3)実行対象サーバがWindowsの場合は,フォーマット(common.dateAndTimeFormatプロパティ)に「{」,「}」を使用しないでください。指定した場合,この部品が異常終了します。

(4)実行対象サーバがUNIXの場合は,タイムゾーン(OS.timeZoneプロパティ)にOS上で定義されていないタイムゾーンを指定した場合,タイムゾーンはUTCとなります。指定したタイムゾーンが,Linuxの場合は/usr/share/zoneinfoディレクトリ以下,AIXの場合は/usr/share/lib/zoneinfoディレクトリ以下にあることを確認しください。

(5)取得結果(common.getResultプロパティ)に「%」を出力する場合は,フォーマット(common.dateAndTimeFormatプロパティ)に「%%」と指定してください。

(6)取得結果(common.getResultプロパティ)に格納される値は,この部品の実行開始時間ではありません。実行対象サーバがWindowsの場合は,PowerShellのGet-Dateコマンドレットを実行した時間,UNIXの場合は,dateコマンドを実行した時間が格納されます。

バージョン

02.02.00

部品のタグ

Gather OS information,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

osGetDateAndTime

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

common.dateAndTimeFormat

フォーマット

現在日時を変換するフォーマットを指定します。

%Y-%m-%dT%H:%M

入力

○ 

OS.timeZone

タイムゾーン

タイムゾーンを指定します。

− 

入力

△ 

common.getResult

取得結果

現在日時をフォーマットにしたがって取得した結果が格納されます。

− 

出力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△