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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.12.11 仮想マシンリストア実行

機能

この部品は,JP1/VERITAS NetBackupと連携し,vSphere環境の仮想マシンを指定したESXサーバ上にリストアします。

この部品が前提とするサーバを以下に示します。

・実行対象サーバ

 JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。本製品によってこのサーバに部品が転送され,実行されます。

・ESXサーバ

 リストア対象の仮想マシンが稼働する,VMware vSphere ESXiが動作するサーバです。

リストア先のESXサーバに同名の仮想マシンが存在する場合,仮想マシンを上書きします。

バックアップ時と異なるESXサーバーに仮想マシンをリストアする場合や,仮想マシンの表示名やデータストアといった設定を変更する場合には,実行対象サーバ上に名前変更ファイルを配置しておく必要があります。「名前変更ファイルの作成」部品を使用して出力してください。

この部品内のスクリプトでは,次に示すコマンドを実行します。

・nbrestorevm -vmw -C "リストア対象仮想マシン名(JP1VERITAS.restoreVmNameプロパティ)"

       [-R "名前変更ファイルのパス(JP1VERITAS.renameFilePathプロパティ)"]

       [-vmproxy "バックアップサーバ名(JP1VERITAS.recoveryHostプロパティ)"]

       [-vmserver リストア対象のvCenterサーバ名(JP1VERITAS.restorevCenterServerプロパティ)"]

       -O -vmtm nbd -vmkeephv -w

JP1/VERITAS NetBackupのnbrestorevmコマンドの詳細については,JP1/VERITAS NetBackupマニュアルの同コマンドを参照してください。

利用場面

JP1/VERITAS NetBackupでバックアップされた仮想マシンを復元する場合に使用します。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 (1) JP1/VERITAS NetBackup 7.6,7.7

 (2) JP1/VERITAS NetBackup 8.0,8.1,8.2,8.3

 (3) JP1/VERITAS NetBackup 9.0,9.1

【実行対象サーバの稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

【実行対象システム内前提製品の使用条件】

 特になし。

注意事項

(1) この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。

(2) 名前変更ファイルのパス(JP1VERITAS.renameFilePathプロパティ)には「!」,「%」を含む文字列は指定しないでください。

(3) その他の注意事項については,JP1/VERITAS NetBackupマニュアルの同コマンドの注意事項を参照してください。

実行権限

Administratorsグループに属するユーザーであること。

バージョン

02.01.00

部品のタグ

Control JP1,VERITAS,Windows

タスクログに表示される部品の名称

jp1veritasRestoreVm

戻り値

戻り値

説明

0

正常

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

JP1VERITAS.restoreVmName

リストア対象仮想マシン名

リストア対象の仮想マシン名を指定します。バックアップポリシーの「プライマリVM識別子(Primary VM identifier)」で選択された名前の種類と一致する必要があります。

− 

入力

○ 

JP1VERITAS.restorevCenterServer

リストア対象のvCenterサーバ名

リストア対象のvCenterサーバ名を指定します。バックアップ元と異なるvCenterサーバにリストアする場合は指定してください。

− 

入力

△ 

JP1VERITAS.recoveryHost

バックアップサーバ名

リストアを実行するバックアップサーバー名を指定します。バックアップ実行時と異なるバックアップサーバーを使用する場合は指定してください。

− 

入力

△ 

JP1VERITAS.renameFilePathOption

名前変更ファイルのパス

名前変更ファイルのパスを絶対パスで指定します。仮想マシンの場所や設定を変更する場合は指定してください。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△