4.12.2 インスタントリカバリ終了(JP1/VERITAS)
機能
この部品は，JP1/VERITAS NetBackupサーバで起動中のインスタントリカバリジョブの終了処理(nbrestorevm -ir_doneコマンド)を実行し，その後インスタントリカバリジョブが正常に終了したことを確認(nbrestorevm -ir_listvmコマンドの出力結果に指定したインスタントリカバリIDのインスタントリカバリジョブが存在しないことを確認)します。
プロパティ設定の留意点を次に示します。
・インスタントリカバリID(JP1VERITAS.instantRecoveryIDプロパティ)に入力する値は実行中のインスタントリカバリジョブの詳細リスト(nbrestorevm -ir_listvmコマンドの出力結果)を参照して下さい。
・インスタントリカバリジョブが正常に終了したことを確認するために，インスタントリカバリジョブの終了待ち合わせ間隔(JP1VERITAS.waitJobFinIntervalプロパティ)に指定した秒数待ち，ジョブが終了したか確認する動作をインスタントリカバリジョブの終了待ち合わせ回数(JP1VERITAS.waitJobFinCountプロパティ)に指定した回数実行します。指定した回数の実行までにジョブが終了した場合は部品が正常終了し，ジョブが終了しなかった場合は部品が異常終了します。
この部品では，次のサーバを前提とします。
・JP1/VERITAS NetBackupサーバ(実行対象サーバ)
JP1/VERITAS NetBackup(マスターサーバ)が動作するサーバです。
利用場面
JP1/VERITAS NetBackupサーバでVMWare仮想サーバを迅速に回復する際，インスタントリカバリを終了するために使用します。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については，リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
JP1/Automatic Operation 11-00以降
【実行対象サーバ内前提製品】
(1)JP1/VERITAS NetBackup 7.6，7.7
(2)JP1/VERITAS NetBackup 8.0，8.1，8.2，8.3
(3)JP1/VERITAS NetBackup 9.0，9.1
【実行対象サーバの稼働OS】
(1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter
(2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter，Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter
(3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter
(4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter
(5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
(6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)
(7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)
【実行対象サーバの使用条件】
(1) JP1/VERITAS NetBackupサーバでインスタントリカバリID(JP1VERITAS.instantRecoveryIDプロパティ)で指定したインスタントリカバリジョブが起動していること。
(2) 仮想サーバに関する条件
・同一のvCenterの管理下において，仮想サーバ名が重複しないこと。
注意事項
(1)この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2)インスタントリカバリID(JP1VERITAS.instantRecoveryIDプロパティ)に起動していないインスタントリカバリジョブのインスタントリカバリIDを指定した場合，部品が異常終了します。
実行権限
・Windowsの場合は，Administratorsグループに属するユーザーであること。
・UNIXの場合は，root権限を持つユーザーであること。
バージョン
02.00.00
部品のタグ
Control JP1,VERITAS,Windows,Linux
タスクログに表示される部品の名称
jp1veritasFinishInstantRecovery
戻り値
|
戻り値 |
説明 |
|---|---|
|
0 |
正常 |
|
12 |
異常(ユーザーミス) プロパティ不正 |
|
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
|
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
|
41 |
異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
|
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
|---|---|---|---|---|---|
|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
|
JP1VERITAS.instantRecoveryID |
インスタントリカバリID |
終了させるインスタントリカバリジョブのIDを指定します。 |
− |
入力 |
○ |
|
JP1VERITAS.waitJobFinCount |
インスタントリカバリジョブ終了待ち合わせ回数 |
インスタントリカバリジョブの終了を確認する回数を1〜3600で指定します。 |
60 |
入力 |
○ |
|
JP1VERITAS.waitJobFinInterval |
インスタントリカバリジョブ終了待ち合わせ間隔 |
インスタントリカバリジョブの終了を確認する間隔(秒)を1〜60で指定します。 |
10 |
入力 |
○ |
|
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |