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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.10.9 アラーム定義ファイルのエクスポート(JP1/PFM)

機能

この部品は,JP1/PFMのアラーム定義をエクスポートします。

この部品では,次のサーバを前提とします。

・PFM管理サーバ(実行対象サーバ)

 この部品を実行する対象です。JP1/PFM - Managerがセットアップされている必要があります。

この部品は,出力する内容によって指定が必要なプロパティが異なります。指定したプロパティに応じた次のいずれかのアラーム定義ファイルの内容を,JP1PFM.alarmDefinitionFileNameプロパティに指定したファイルに出力します。

(1) アラーム定義ファイルのテンプレートを出力する場合

  JP1PFM.exportTemplateプロパティにtrueを指定してください。

(2) 実行対象サーバのJP1/PFM - Managerに登録されているアラームのうち,指定したサービスキーに合致するJP1/PFM - Agent(またはJP1/PFM - RM)のアラーム定義情報を出力する場合

  JP1PFM.serviceKeyプロパティを指定してください。

(3) 指定したアラームテーブルに含まれる,すべてのアラームの定義情報をアラーム定義ファイルに出力する場合

  JP1PFM.serviceKeyプロパティ,JP1PFM.alarmTableNameプロパティを指定してください。

(4) 特定のアラームテーブル内の,指定したアラームの定義情報だけをアラーム定義ファイルに出力する場合

  JP1PFM.serviceKeyプロパティ,JP1PFM.alarmTableNameプロパティ,JP1PFM.alarmNameプロパティを指定してください。

JP1PFM.exportTemplateプロパティとJP1PFM.serviceKeyプロパティの両方を指定した場合,JP1PFM.exportTemplateプロパティを無視します。どちらのプロパティも指定しない場合,この部品は戻り値41を返し異常終了します。

なおJP1PFM.alarmDefinitionFileNameプロパティに指定したパスにすでにファイルが存在する場合は,ファイルを上書きします。

利用場面

JP1/PFMにより性能監視を行っているシステムで,アラーム定義の情報を更新する場合に使用できます。

次の部品もあわせて使用することで,JP1/PFMの監視条件を自動的に変更できます。

・jp1pfmImportAlarmDef

・osReplaceString

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバの稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 (1)JP1/Performance Management - Manager 09-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 (5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 (6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 (7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 (8) AIX V6

 (9) AIX V7

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

 (1) プロパティ「JP1/PFMプロダクトのサービスキー」を指定する場合,JP1/Performance Management - Managerの次のサービスが起動している必要があります。

  ・Name Serverサービス

  ・Master Managerサービス

  ・View Serverサービス

 (2) JP1/PFMのjpctool alarm exportコマンド(JP1/PFM - Managerのバージョンが08-00以降の場合はjpcalarm exportコマンド)の使用条件を満たしていること。

注意事項

(1)この部品を同一の実行対象サーバに対して多重実行しないでください。

(2)実行対象サーバのJP1/PFM - Managerがクラスタ構成の場合は,実行系ノードで部品を実行してください。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Configure JP1,PFM,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

jp1pfmExportAlarmDef

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

13

異常(ユーザーミス) 認証不可

14

異常(ユーザーミス) ファイルアクセス不可

20

異常(ユーザーミス) その他ユーザーエラー

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

22

異常(環境不正) メモリ/ディスク容量不足

23

異常(環境不正) 前提環境不正

24

異常(環境不正) 起動状態不正

25

異常(環境不正) 通信エラー

26

異常(連携製品トラブル) 内部エラー

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

JP1PFM.alarmDefinitionFileName

アラーム定義ファイル名

JP1/PFMのアラーム定義情報をエクスポートするファイルのパスをフルパスで指定します。

− 

入力

○ 

JP1PFM.serviceKey

JP1/PFMプロダクトのサービスキー

JP1/PFM - Agent(またはJP1/PFM - RM)のサービスキーを指定します。プロダクト名表示機能が有効の場合,プロダクト名も指定できます。このプロパティはJP1PFM.exportTemplateと同時に指定できません。

− 

入力

△ 

JP1PFM.alarmTableName

アラームテーブル名

JP1/PFMのアラームテーブル名を指定します。このプロパティは,JP1PFM.serviceKeyと同時に指定します。

− 

入力

△ 

JP1PFM.alarmName

アラーム名

アラーム名を指定します。このプロパティは,JP1PFM.serviceKeyおよびJP1PFM.alarmTableNameと同時に指定します。

− 

入力

△ 

JP1PFM.exportTemplate

テンプレートの出力要否

アラーム定義ファイルのテンプレートを出力する場合にtrueを指定します。このプロパティはJP1PFM.serviceKeyと同時に指定できません。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△