4.6.14 JP1/AJSの起動(UNIX)
機能
この部品は,UNIXの実行対象サーバで,JP1/AJSを起動します。
この部品が前提とするサーバを次に示します。
・実行対象サーバ
この部品を実行する対象となるサーバです。
この部品内のスクリプトでは次のコマンドを実行します。
・jajs_spmd
[-h "実行対象サーバの論理ホスト名(JP1.logicalHostNameプロパティ)の値"]
[-n "プロセス名(n)オプション(JP1AJS.processNameOptionプロパティ)の値"]
[-F "スケジューラーサービス名(F)オプション(JP1AJS.schedulerServiceNameOptionプロパティ)の値"]
[-id "組み込みDBセットアップ識別子(id)オプション(JP1AJS.embeddedDatabaseSetupIDOptionプロパティ)の値"]
["起動モードオプション(JP1AJS.startupModeOptionプロパティ)の値"]
[-q "ジョブ情報初期化(q)オプション(JP1AJS.initializeJobInformationOptionプロパティ)の値"]
[-HA]※1
※1 HAオプション(JP1.haOptionプロパティ)の値に"true"を指定した場合に設定されます。
JP1/AJSのjajs_spmdコマンドの詳細については,JP1/AJSマニュアルの同コマンドを参照してください。
利用場面
JP1/AJSの設定変更後,変更を反映するためにJP1/AJSを再起動する場合に使用します。
なお,この部品は起動の完了を待たずに非同期で終了しますが,この部品実行後に「JP1/AJSの状態取得」部品を使用することで起動の完了を待つことができます。
前提条件
【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。
【システム内前提製品】
(1)JP1/Automatic Operation 11-00以降
【実行対象サーバ内前提製品】
(1)JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00 以降
(2)JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent 09-00 以降
【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】
(1) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)
(2) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)
(3) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)
【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】
(1)JP1/AJSが停止していること。(ただし,プロセス名(n)オプション(JP1AJS.processNameOptionプロパティ)を指定する場合を除く。)
(2)実行対象サーバのJP1/AJSがクラスタ構成の場合,プロパティplugin.destinationHostにはJP1/AJSの論理ホストが動作している物理ホスト名を,プロパティJP1.logicalHostNameにはJP1/AJSの論理ホスト名を指定してください。
注意事項
(1) この部品のプロパティには「"」(ダブルクォーテーション)および「'」(シングルクォーテーション)を含む文字列は指定しないでください。
(2) その他の注意事項については,JP1/AJSマニュアルの同コマンドの注意事項を参照してください。
実行権限
root権限
バージョン
02.02.00
部品のタグ
Control JP1,AJS,Linux
タスクログに表示される部品の名称
jp1ajsStart
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常 |
21 |
異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知) |
27 |
異常(エラー内容はタスクログで確認) |
プロパティ一覧
プロパティ一覧を次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
plugin.destinationHost |
実行対象サーバのホスト名 |
この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。 |
− |
入力 |
○ |
JP1.logicalHostName |
実行対象サーバの論理ホスト名 |
実行対象サーバのJP1論理ホスト名を指定します。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.processNameOption |
プロセス名(n)オプション |
実行するコマンドにプロセス名(n)オプションを設定する場合にjajs_schd/jajs_agtd/jajs_dbmdを指定します。省略した場合はプロセス名(n)オプションを設定しません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.schedulerServiceNameOption |
スケジューラーサービス名(F)オプション |
実行するコマンドにスケジューラーサービス名(F)オプションを設定する場合にスケジューラーサービス名を指定します。省略した場合はスケジューラーサービス名(F)オプションを設定しません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.embeddedDatabaseSetupIDOption |
組み込みDBセットアップ識別子(id)オプション |
実行するコマンドに組み込みDBセットアップ識別子(id)オプションを設定する場合に組み込みDBセットアップ識別子を指定します。省略した場合は組み込みDBセットアップ識別子(id)オプションを設定しません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.startupModeOption |
起動モードオプション |
実行するコマンドに起動モードオプションを設定する場合にhot/warm/cold/disasterを指定します。省略した場合は起動モードオプションを設定しません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1AJS.initializeJobInformationOption |
ジョブ情報初期化(q)オプション |
実行するコマンドにジョブ情報初期化(q)オプションを設定する場合にclear/noclearを指定します。省略した場合はジョブ情報初期化(q)オプションを設定しません。 |
− |
入力 |
△ |
JP1.haOption |
HAオプション |
実行するコマンドにHAオプションを設定する場合は"true"を指定します。"true"以外の場合は,HAオプションを設定しません。 |
false |
入力 |
△ |
common.returnValue |
部品の戻り値 |
この部品の戻り値が格納されます。 |
− |
出力 |
△ |