Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.6.8 JP1/AJSジョブネット実行予実績出力

機能

この部品は,指定したサーバのJP1/AJS3 - Manager (またはJP1/AJS2 - Manager,以降まとめてJP1/AJSと呼びます)に対して実行登録済みのジョブネットの,前回までの実行結果,現在の状態,および次回の実行予定などの情報を業務サーバ上の指定された実行予実績ファイルに出力します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・業務サーバ(実行対象サーバ)

 JP1/AJSのジョブネットを実行するサーバです。前提条件に記載のJP1/AJSがセットアップされている必要があります。

実行前にジョブネットの実行予実績出力開始日と実行予実績出力終了日の様式と順序関係をチェックします。

利用場面

実行登録済みのジョブネットの指定された期間の,次回の実行予定を指定された業務サーバ上のファイルに出力します。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 (5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 (6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 (7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 (8) AIX V6

 (9) AIX V7

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

 (1) 参照するジョブネットが作成されていること。

 (2) 参照するジョブネットのカレンダー,スケジュールルールが定義されていること。

 (3) JP1AJS.executeJP1UserNameプロパティには,実行対象サーバでジョブネットの実行予実績を出力するためのJP1ユーザー名を指定してください。JP1/AOから接続するOSユーザーと同一名のJP1ユーザーで実行予実績を出力する場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。

 (4) クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているジョブネットを参照する場合は,

 ・plugin.destinationHostプロパティに実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を指定してください。

 ・JP1AJS.serviceNameプロパティに論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を指定してください。

 ・JP1.logicalHostNameプロパティにスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。

 (5) 業務サーバのOSがUNIXの場合,業務サーバのJP1/AJSの環境設定パラメタの文字コード設定と業務サーバへの接続ユーザーのデフォルトロケールの設定を一致させてください。

注意事項

(1) JP1AJS.serviceNameプロパティに設定するスケジューラーサービス名は30バイト以内となるよう指定してください。

(2) JP1AJS.outputFormatプロパティに設定する値については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」のajsshowコマンドの-iオプションの説明を参照してください。

(3) 業務サーバのOSがWindowsでマルチバイト文字を指定する場合は,common.outputFileNameプロパティに設定する実行予実績ファイルは256バイト以内となるよう指定してください。

(4) 実行予実績ファイルがすでに存在する場合,既存のファイルを上書きします。

(5) 実行予実績ファイルに指定したパスのフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。作成したフォルダは削除せずに残ります。定期的に使用しない場合は削除してください。

(6) JP1AJS.outputFormatプロパティに設定したフォーマット指示子のとおり,ファイルに出力されます。ジョブネット名に「"」が含まれている場合は,ODBCドライバで読み込む場合に不具合が生じることがあるので,必要に応じて文字の置換などを行ってください。

(7) その他の注意事項については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」のajsshowコマンドの注意事項を参照してください。

実行権限

・業務サーバに接続するOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが,実行登録対象のジョブネットに対して参照権限を持っていること。

・業務サーバに接続する際のOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが存在しない場合,jp1ajs.executeJP1UserNameプロパティに対象のジョブネットに対して参照権限を持つJP1ユーザーを指定してください。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Gather JP1 information,AJS,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

jp1ajsOutputSchedule

戻り値

戻り値

説明

0

正常

12

異常(ユーザーミス) プロパティ不正

14

異常(ユーザーミス) ファイルアクセス不可

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認) 識別できないエラー

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

JP1.logicalHostName

実行対象サーバの論理ホスト名

実行対象サーバのJP1論理ホスト名を指定します。

− 

入力

△ 

JP1AJS.serviceName

JP1/AJSサービス名

スケジューラーのサービス名を指定します。

− 

入力

△ 

JP1AJS.entryJobnetName

ジョブネット名

実行登録,または実行予実績を出力するジョブネットの名称を完全名で指定します。マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。

− 

入力

○ 

JP1AJS.executeJP1UserName

ジョブネットの実行予実績を出力するAJSコマンドを実行するためのJP1ユーザー名

ジョブネットの実行予実績を出力するためにAJSコマンドを実行する際のJP1ユーザー名を指定します。実行対象サーバに接続する際のOSユーザー名と同一名称のJP1ユーザーで実行する場合,指定する必要はありません。

− 

入力

△ 

JP1AJS.outputStartDate

ジョブネットの実行予実績出力開始日

ジョブネットの実行予実績の出力開始日を-または/で区切って,YYYY-MM-DDまたはYYYY/MM/DDの形式で指定します。

− 

入力

○ 

JP1AJS.outputEndDate

ジョブネットの実行予実績出力終了日

ジョブネットの実行予実績の出力終了日を-または/で区切って,YYYY-MM-DDまたはYYYY/MM/DDの形式で指定します。

− 

入力

○ 

JP1AJS.outputFormat

実行予実績ファイルのフォーマット

ajsshowコマンドの-iオプションのフォーマット指示子を指定します。

− 

入力

○ 

common.outputFileName

実行予実績ファイル

ジョブネットの実行予定の予実績を出力するファイルを指定します。

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△