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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.6.7 JP1/AJSジョブネット実行登録

機能

指定したサーバのJP1/AJS3 - Manager (またはJP1/AJS2 - Manager,以降まとめてJP1/AJSと呼びます)に対してジョブネットの実行登録を行います。

この部品では,次のサーバを前提とします。

・業務サーバ(実行対象サーバ)

 JP1/AJSのジョブネットを実行するサーバです。前提条件に記載のJP1/AJSがセットアップされている必要があります。

この部品ではジョブネットの即時実行だけを行えます。

ジョブネットの実行結果を確認する場合は,この部品を使用してジョブネットを実行登録したあと,jp1ajsCheck部品を使用して結果を取得する必要があります。

利用場面

運用手順内の定型作業が既存のジョブネットとして存在する場合などに,サービスからジョブネットを実行することができます。次の部品を使用することでジョブネットの実行結果を参照できます。

・jp1ajsCheck

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 (5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 (6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 (7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 (8) AIX V6

 (9) AIX V7

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

 (1)実行登録対象のジョブネットが作成されていること。

 (2)ルートジョブネットの実行登録だけサポートしています。ジョブグループの一括実行はサポートしていません。

 (3)ジョブネットの即時実行登録だけ可能です。また,起動条件が付与されたジョブネットは起動条件が無効になります。

 (4)プロパティJP1AJS.executeJP1UserNameには,実行対象サーバでジョブネットの実行登録を行うためのJP1ユーザー名を指定してください。JP1/AOから接続するOSユーザーと同一名のJP1ユーザーで実行登録を行う場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。

 (5)クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているジョブネットを登録する場合は,

 ・プロパティplugin.destinationHostに実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を指定してください。

 ・プロパティJP1AJS.serviceName に論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を指定してください。

 ・プロパティJP1.logicalHostName にスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。

注意事項

(1)この部品はジョブネットの即時実行登録だけを行います。長時間を要するなどのジョブネットの実行状況は,適宜JP1/AJS3 - Viewを使用して確認してください。

実行権限

JP1/AOから業務サーバに接続する際のOSユーザーに,次の設定が必要です。

接続するOSユーザーと同名のJP1ユーザーが存在しない場合,プロパティjp1ajs.executeJP1UserNameを必ず指定してください。

[Windows, UNIX共通]

JP1_AJS_Operator権限,JP1_AJS_Manager権限,JP1_AJS_Admin権限のどれかの権限を付与されたJP1ユーザーと同名であること。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Configure JP1,AJS,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

jp1ajsExecute

戻り値

戻り値

説明

0

正常

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認)

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

42

異常(部品内でエラーを検知) 内部エラー(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

JP1AJS.serviceName

JP1/AJSサービス名

スケジューラーのサービス名を指定します。クラスタ構成の場合は論理ホストのスケジューラサービス名を指定します。

− 

入力

△ 

JP1AJS.jobnetName

ジョブネット名

実行登録するジョブネット名を指定します。

− 

入力

○ 

JP1AJS.macroParameter

JP1/AJSマクロ変数

JP1/AJSのマクロ変数と値を":"で結合して指定します。

コンマ区切りで複数指定可能です。

(例)AJS2AA:5,AJS2BB:test

− 

入力

△ 

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

JP1AJS.executeJP1UserName

ジョブネット実行時のJP1ユーザー名

ジョブネットを実行する際のJP1ユーザー名を指定します。実行対象サーバに接続する際のOSユーザー名と同一のJP1ユーザーで実行する場合,指定する必要はありません。

− 

入力

△ 

JP1.logicalHostName

実行対象サーバの論理ホスト名

実行対象サーバのJP1論理ホスト名を指定します。

− 

入力

△ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△