Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.6.3 JP1/AJSジョブネット計画実行登録

機能

この部品は,指定したサーバのJP1/AJS3 - Manager (またはJP1/AJS2 - Manager,以降まとめてJP1/AJSと呼びます)に対してジョブネットを計画実行登録します。

この部品が前提とするサーバを次に示します。

・業務サーバ(実行対象サーバ)

 JP1/AJSのジョブネットを実行するサーバです。前提条件に記載のJP1/AJSがセットアップされている必要があります。

 事前に実行登録するジョブネットのカレンダー,スケジュールルールを定義しておく必要があります。

この部品ではジョブネットの計画実行登録だけを行えます。

利用場面

作成済みのジョブネットに対して計画実行登録を行います。

前提条件

【システム内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品】/【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Operation 11-00以降

【実行対象サーバ内前提製品】

 (1)JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager 09-00以降

【実行対象サーバ内前提製品の稼働OS】

 (1) Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter

 (2) Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 (3) Windows Server 2016 Standard/Datacenter

 (4) Windows Server 2019 Standard/Datacenter

 (5) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (32-bit x86),Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64)

 (6) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64)

 (7) Red Hat Enterprise Linux Server 8 (64-bit x86_64)

 (8) AIX V6

 (9) AIX V7

【実行対象サーバ内前提製品の使用条件】

 (1) 実行登録対象のジョブネットが作成されていること。

 (2) 実行登録するジョブネットのカレンダー,スケジュールルールが定義されていること。

 (3) JP1AJS.executeJP1UserNameプロパティには,実行対象サーバでジョブネットの実行登録を行うためのJP1ユーザー名を指定してください。JP1/AOから接続するOSユーザーと同一名のJP1ユーザーで実行登録を行う場合は,このプロパティに値を指定する必要はありません。

 (4) クラスタ構成の論理ホスト上に定義されているジョブネットを登録する場合は,

 ・plugin.destinationHostプロパティに実行系サーバの物理ホスト名または論理ホスト名を指定してください。

 ・JP1AJS.serviceNameプロパティに論理ホストで動作しているスケジューラーサービス名を指定してください。

 ・JP1.logicalHostNameプロパティにスケジューラーサービスが動作している論理ホスト名を指定してください。

 (5) 業務サーバのOSがUNIXの場合,業務サーバのJP1/AJSの環境設定パラメタの文字コード設定と業務サーバへの接続ユーザーのデフォルトロケールの設定を一致させてください。

注意事項

(1) JP1AJS.serviceNameプロパティに設定するスケジューラーサービス名は30バイト以内となるよう指定してください。

(2) その他の注意事項については,JP1/AJSのマニュアル「コマンドリファレンス1」のajsentryコマンドの注意事項を参照してください。

実行権限

・業務サーバに接続するOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが,実行登録対象のジョブネットに対して操作権限を持っていること。

・業務サーバに接続する際のOSユーザーにマッピングされているJP1ユーザーが存在しない場合,jp1ajs.executeJP1UserNameプロパティに実行登録対象のジョブネットに対して操作権限を持つJP1ユーザーを指定してください。

バージョン

02.00.00

部品のタグ

Configure JP1,AJS,Windows,Linux,AIX

タスクログに表示される部品の名称

jp1ajsRegisterPlannedExecution

戻り値

戻り値

説明

0

正常

21

異常(環境不正) コマンドが見つからない(部品スクリプトでエラーを検知)

27

異常(エラー内容はタスクログで確認) 識別できないエラー

41

異常(部品内でエラーを検知) プロパティ未入力(部品スクリプトでエラーを検知)

プロパティ一覧

プロパティ一覧を次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

plugin.destinationHost

実行対象サーバのホスト名

この部品を実行するサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

− 

入力

○ 

JP1.logicalHostName

実行対象サーバの論理ホスト名

実行対象サーバのJP1論理ホスト名を指定します。

− 

入力

△ 

JP1AJS.serviceName

JP1/AJSサービス名

スケジューラーのサービス名を指定します。

− 

入力

△ 

JP1AJS.entryJobnetName

ジョブネット名

実行登録,または実行予実績を出力するジョブネットの名称を完全名で指定します。マネージャージョブグループ名とマネージャージョブネット名は指定できません。

− 

入力

○ 

JP1AJS.macroParameter

JP1/AJSマクロ変数

JP1/AJSのマクロ変数と値を":"で結合して指定します。

コンマ区切りで複数指定可能です。32個まで指定できます。

(例)AJS2AA:5,AJS2BB:test

− 

入力

△ 

JP1AJS.executeJP1UserName

ジョブネットを計画実行登録するためのAJSコマンドを実行するJP1ユーザー名

ジョブネットを計画実行登録するためにAJSコマンドを実行する際のJP1ユーザー名を指定します。実行対象サーバに接続する際のOSユーザー名と同一のJP1ユーザーで実行する場合,指定する必要はありません。

− 

入力

△ 

JP1AJS.executePrior

スケジューラーサービス停止中の予定実行要否

スケジューラーサービス停止中に実行予定の日時が経過した時,スケジューラーサービスが再起動した時に経過した実行予定を実行するか,次の実行予定から実行するかを指定します。

(true:経過した実行予定を実行する,false:次の実行予定から実行する)

− 

入力

○ 

common.returnValue

部品の戻り値

この部品の戻り値が格納されます。

− 

出力

△