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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


4.2.6 ユーザー応答待ち部品

機能

サービス実行中に,後続ステップの処理をオペレーターに選択させることができます。後続ステップの処理を選択するには,[応答入力]画面を使用します。また,メール通知の設定をすることで,タスクの状態がユーザー応答待ちになっていることをオペレーターにメール通知できるようになります。

[応答入力]画面にアクセスする方法は次のとおりです。

実行時の前提条件

注意事項

バージョン

01.01.00

タグ

User Interaction

戻り値

戻り値

説明

0〜9

プロパティ「labelButton1」〜「labelButton9」に対応した戻り値を返す。ただし,応答がタイムアウトした場合,プロパティ「timeOutDefault」に指定した値を戻り値として返す。そのため,戻り値の意味は,この部品を使用するサービステンプレートごとに異なる。

10〜63

応答がタイムアウトした場合,プロパティ「timeOutDefault」に指定した値を戻り値として返す。

65

JP1/AOサーバとの接続に失敗した。例えば,部品実行中にJP1/AOサーバが停止された場合が該当する。

66

次のユーザーがJP1ユーザーにマッピングされている。

  • Administrators グループに所属しないユーザーである。

  • Administrators グループに所属するビルトイン Administrator以外のユーザーで,UACが有効である。

68

対象のジョブ実行IDに関する情報がない。

69

タスク処理エンジンの環境変数の取得に失敗した。

80

タスクの実行を停止した。

81

部品が不正な状態で呼び出された。

82

タスク処理エンジンからの要求メッセージを正しくパースできない。

83

JP1/AOサーバの環境が壊れている。

84

指定された部品の情報が取得できない。

86

応答入力ダイアログでマッピングパラメーターに設定した値がプロパティの入力規則に違反している。

127

そのほかのエラーが発生した。

プロパティ一覧

プロパティを次の表に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

デフォルト値

入出力種別

必須区分

toAddress

TOメールアドレス

TO属性で送信するメールアドレスを1,024文字以内で指定します。複数のメールアドレスを指定する場合は,コンマ区切りで指定してください。

入力

ccAddress

CCメールアドレス

CC属性で送信するメールアドレスを1,024文字以内で指定します。複数のメールアドレスを指定する場合は,コンマ区切りで指定してください。

入力

bccAddress

BCCメールアドレス

BCC属性で送信するメールアドレスを1,024文字以内で指定します。複数のメールアドレスを指定する場合は,コンマ区切りで指定してください。

入力

mailSubject

メール件名

メールの件名を256文字以内で指定します。

入力

mailBody

メール本文

メールの本文を1,024文字以内で指定します。

入力

encodeType

エンコード種別

メールのエンコード種別を次から指定します。なお,このプロパティに値を指定しない場合は,「utf-8」として扱われます。

  • us-ascii

  • iso-2022-jp

  • shift_jis

  • euc-jp

  • utf-8

utf-8

入力

dialogText

応答入力画面

[応答入力]画面での表示内容を1,024文字以内で指定します。テキスト形式またはHTML形式で指定できます。

入力

responseTimeOut

応答タイムアウト時間

応答がタイムアウトする時間を1〜9,999(分単位)で指定します。

1440

入力

timeOutDefault

タイムアウトデフォルト値

応答がタイムアウトした場合の戻り値を指定します。応答タイムアウト時間を経過すると,タイムアウトデフォルト値を戻り値として返します。例えば,「0」を指定した場合,応答タイムアウト時間を経過すると,プロパティ「labelButton0」に対応した処理を実行します。

戻り値は,0〜63の範囲で指定してください。

0

入力

labelButton0

ボタン0表示ラベル

戻り値0を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

OK

入力

labelButton1

ボタン1表示レベル

戻り値1を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton2

ボタン2表示ラベル

戻り値2を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton3

ボタン3表示ラベル

戻り値3を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton4

ボタン4表示ラベル

戻り値4を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton5

ボタン5表示ラベル

戻り値5を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton6

ボタン6表示ラベル

戻り値6を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton7

ボタン7表示ラベル

戻り値7を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton8

ボタン8表示ラベル

戻り値8を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

labelButton9

ボタン9表示ラベル

戻り値9を返す応答のボタンラベルを256文字以内で指定します。[応答入力]画面にユーザーの運用に合ったボタンを表示できます。

指定を省略すると,ボタンは表示されません。

入力

プロパティ「dialogText」に指定できるHTMLタグおよび属性

プロパティ「dialogText」にHTML形式で表示内容を指定する場合,次の表に示すタグを使用してください。

表4‒6 プロパティ「dialogText」に指定できるHTMLタグおよび属性一覧

指定できるタグ名

指定できる属性名

注意事項

アンカータグ(<a>)※1

href

  • http://」または「https://」で始まる絶対URLを指定してください。

  • [応答入力]画面から,JP1/IM - NPの画面をシングルサインオンで起動できます。シングルサインオンで起動できるようにするためには,href属性にJP1/IM - NPの画面へのリンクを指定し,リンクの中でJP1トークン置き換え文字列を指定してください。

    JP1トークン置き換え文字列は「[JP1TOKEN]」です(大文字と小文字は区別しません)。[応答入力]画面が表示されるときに,文字列「[JP1TOKEN]」がJP1トークンに置き換わります。

    ただし,次の2つの条件を満たしていることが前提です。

    • href属性の値を「"」で囲んで指定する。

    • 外部認証連携(JP1/Baseの認証機能との連携)の機能を利用している。

    1つのアンカータグの中で,「[JP1TOKEN]」の文字列を置き換えるのは1回だけです。「[JP1TOKEN]」の文字列は,2つ以上指定しないでください。

部品プロパティ「dialogText」の指定例を次に示します。

以下のリンクを参照して手動セキュリティパッチの適用を行ってください。手動セキュリティパッチの適用が完了したら「OK」ボタンを押してください。<br>

<a href="http://localhost:9999/ucnpBase/portal/screen/Home/action/PLoginUser?jp1token=[JP1TOKEN]" target="_blank">手動セキュリティパッチ適用手順</a>

target

ボールドタグ(<b>)

ブレークタグ(<br>)

フォントタグ(<font>)

color

16進数のカラー値(#000000〜#FFFFFF)を指定してください。

face

size

イタリックタグ(<i>)

下線タグ(<u>)

フォームタグ(<form>)

インプットタグ(<input>)※2

name

サービスプロパティキーを指定すると,応答待ち中に応答入力ダイアログで指定したサービスプロパティのマッピングパラメーターを変更できます。type属性にpasswordを指定した場合,マッピングするサービスプロパティのデータ型はpasswordを指定してください。タスクログに出力するKNAE08352-Iメッセージの「入力された値」に出力される文字列は,データ型によって次のとおりです。

password型:「********」

password型以外:入力された値

type

指定できる値は次のとおりです。

  • text

  • checkbox

  • radio

  • password

value

type属性にcheckboxまたはradioを指定した場合,value属性を必ず指定してください。

チェックボックスまたはラジオボタンでチェックを入れた項目のvalue属性で設定した値が,name属性で指定したサービスプロパティのマッピングパラメーターとなります。

セレクトタグ(<select>)

name

サービスプロパティキーを指定すると,応答待ち中に応答入力ダイアログで指定したサービスプロパティのマッピングパラメーターを変更できます。

オプションタグ(<option>)※3

value

セレクトメニューまたはリストボックスで選択した項目のvalue属性で設定した値が,name属性で指定したサービスプロパティのマッピングパラメーターとなります。

(凡例)

−:対象外です。

注※1

リンクテキストは青字で表示されません。また,target属性には「_blank」を指定してください。

注※2

繰り返し実行部品(parallel)配下の応答待ち部品でサービスプロパティのパラメーターを変更すると,予期せぬ値を更新する場合があります。繰り返し部品(parallel)配下のユーザー応答待ち部品では,サービスプロパティの内容を変更しない(インプットタグを指定しない)ようにしてください。

注※3

セレクトタグで囲んで指定してください。

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