Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレートリファレンス


3.11.5 仮想サーバの情報一覧取得

機能

このサービステンプレートは,Hyper-V環境の仮想サーバの情報一覧を取得します。

このサービステンプレートが前提とするサーバを次に示します。

・Hyper-Vサーバ

 Hyper-Vがインストールされているサーバです。

・仮想サーバ

 Hyper-Vによって管理されている仮想サーバです。

処理の概要を次に示します。

(1) 仮想サーバの情報一覧をCSV形式で指定されたリモートの一時ファイルに出力します。出力ファイルのエンコード形式は,Hyper-Vサーバのシステムのデフォルトエンコーディングです。

(2) リモートの一時ファイルを指定されたローカルの出力ファイルに転送します。

(3) リモートの一時ファイルを削除します。

出力するCSVファイルの項目を次に示します。

項目はコンマ区切りで出力します。

(a) Hyper-Vサーバ名 (ヘッダー名:ComputerName)

(b) 仮想サーバ名 (ヘッダー名:VMName)

(c) 仮想サーバの状態 (ヘッダー名:State)

(d) 仮想サーバのCPU使用率(%) (ヘッダー名:CPUUsage)

(e) 仮想サーバのメモリ割り当て(MB)※1 (ヘッダー名:MemoryAssigned)

(f) 仮想サーバの稼働時間 (ヘッダー名:Uptime)

(g) 仮想サーバの状況 (ヘッダー名:Status)

(h) 仮想サーバの仮想プロセッサ数 (ヘッダー名:ProcessorCount)

(i) 仮想サーバのスタートアップRAM(MB) (ヘッダー名:MemoryStartup)

(j) 仮想サーバの動的メモリの有効 (ヘッダー名:DynamicMemoryEnabled)

※1:仮想サーバが実際に使用しているメモリの容量(MB)です。

前提条件

【システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品】/【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】の最新のサポート状況については,リリースノートを参照してください。

【システム内前提製品】

 JP1/Automatic Operation 12-00以降

【サービステンプレート実行システム内前提製品】

(1)Hyper-Vサーバの前提製品

 ・Windows Server 2016 Hyper-V

【サービステンプレート実行システム内前提製品の稼働OS】

(1)Hyper-Vサーバの前提OS

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

  ただし,Server Core/Nano Serverインストール環境は除く。

(2)仮想サーバの前提OS

 ・Windows Server 2012 Standard/Datacenter,Windows Server 2012 R2 Standard/Datacenter

 ・Windows Server 2016 Standard/Datacenter

  ただし,Server Core/Nano Serverインストール環境は除く。

【サービステンプレート実行システム内前提製品の使用条件】

なし。

注意事項

(1)リモートおよびローカルに指定するファイル名が既に存在する場合,既存のファイルを上書きします。また,リモート側のファイルは削除します。そのため,指定したファイル名に誤りがないか,十分に確認してください。

(2)リモートに指定したパスのフォルダが存在しない場合は,そのフォルダを作成します。作成したフォルダは削除せずに残ります。定期的に使用しない場合は削除してください。

(3)同名の仮想サーバが2つ以上ある場合,出力するCSVファイルでは仮想サーバを特定できません。

バージョン

02.12.00

タグ

Gather VM information,Hyper-V 2016

プロパティ一覧

プロパティに設定されているプロパティグループの一覧を次に示します。

プロパティグループ

説明

初期表示

仮想システム環境情報

Hyper-Vの情報を指定してください。

表示されます。

出力ファイル格納情報

出力ファイルの格納先を指定してください。

表示されます。

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

(凡例)

○:プロパティの指定は必須です。

△:プロパティの指定は省略可能です。ただし,ほかのプロパティの指定内容によっては,指定が必須になります。各プロパティの「説明」を確認してください。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

hyperv.targetHost

Hyper-Vサーバのホスト名

Hyper-Vサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。IPv6アドレスには対応していません。

入力

無効

○ 

仮想システム環境情報

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの一覧を次に示します。

プロパティキー

プロパティ名

説明

入出力種別

共有設定

必須区分

プロパティグループ

hyperv.listOutputFileNameRemote

出力ファイル名(リモート)

仮想サーバ情報をHyper-Vサーバに出力する際の一時ファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

出力ファイル格納情報

hyperv.listOutputFileNameLocal

出力ファイル名(ローカル)

仮想サーバ情報をローカルサーバに格納する際のファイル名をフルパスで指定します。

入力

無効

○ 

出力ファイル格納情報

[サービス設定]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

hyperv.targetHost

256文字以内の半角英数字および「.」,「-」。

[サービス設定]画面および[サービス実行]画面に表示されるプロパティの入力制限を次に示します。

プロパティキー

入力可能文字

hyperv.listOutputFileNameRemote

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」,「/」,「'」,「[」,「]」,「`」および末尾の「¥」を除く。

hyperv.listOutputFileNameLocal

256文字以内の文字列。ただし,「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「?」,「"」,「%」および末尾の「¥」,「/」を除く。

フロー仕様詳細

フロー仕様詳細を次の表に示します。

階層

[タスク詳細]画面での表示名

ステップ名

部品

部品名

説明

エラー時の回復方法

1

仮想サーバの情報一覧取得

仮想サーバの情報一覧取得

仮想サーバの情報一覧取得

仮想サーバの情報一覧をHyper-Vサーバの一時ファイルに出力します。

エラーの原因を取り除いたあと,サービスを再実行してください。

2

ファイル転送

ファイル転送

ファイル転送部品

リモートの一時ファイルをローカルの指定された出力ファイルに転送します。

Hyper-Vサーバ上の一時ファイルをローカルサーバに転送し,そのあとHyper-Vサーバ上の一時ファイルを手動で削除してください。

3

一時ファイル削除

一時ファイル削除

ファイル削除

リモートの一時ファイルを削除します。

Hyper-Vサーバ上の一時ファイルを手動で削除してください。