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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation コマンド・API リファレンス 


1.6.8 listservices(サービス・サービステンプレートの一覧出力)

機能

JP1/AOに登録されているサービスまたはサービステンプレートの一覧をCSV形式で出力します。

ベンダー名やバージョン情報を含んだサービスの一覧またはサービステンプレートの一覧を出力できます。なお,デバッグサービスについては出力されません。

形式

listservices
     /output {services | servicetemplates}
     /file 出力ファイルパス
     [/encoding {UTF-8 | Shift_JIS}]
     /user ユーザーID
     {/password パスワード | /passwordfile パスワードファイルパス}

引数

/output {services | servicetemplates}

出力する一覧情報の種類として,次のどちらかを値に指定します。

  • services

    サービス一覧を出力します。

  • servicetemplates

    サービステンプレート一覧を出力します。

/file 出力ファイルパス

出力ファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定したファイルが存在する場合はエラーとなります。

/encoding {UTF-8 | Shift_JIS}

出力ファイルのエンコーディングを指定します。このオプションを省略した場合は,OSのデフォルトエンコーディングとなります。

/user ユーザーID

JP1/AOのユーザーIDを指定します。

指定できる文字数は,1~256文字です。

使用できる文字の種類は,半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「&」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「\」,「^」,「_」,「|」です。

大文字と小文字は区別しません。

/password パスワード

userオプションで指定した,ユーザーのパスワードを指定します。

このオプションまたはpasswordfileオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。

指定できる文字数は,1~256文字です。

使用できる文字の種類は,userオプションと同じです。

/passwordfile パスワードファイルパス

userオプションで指定したユーザーのパスワードファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。パスワードファイルはencryptpasswordコマンドで作成します。

このオプションまたはpasswordオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。

出力形式

サービスまたはサービステンプレートごとに1行ずつ,出力項目がCSV形式で出力されます。

なお,出力項目の値は「"」で囲まれて出力されます。値に「"」が含まれる場合,直前に「"」を付加してエスケープされます。

表1‒7 サービス一覧およびサービステンプレート一覧の出力形式

出力情報の種類

出力項目

内容

サービス一覧

Name

サービス名

Favorite

お気に入り設定の状態

Description

説明

Service Group

サービスグループ名

Service Template

サービステンプレート名

Vendor Name

ベンダー名

Version

サービスバージョン

Tags

サービスに設定されているタグ

Status

状態

Create Date

作成日時

Modify Date

最終更新日時

Submit Date

最終実行日時

Reset Date

リセット日時

Executed Count

タスク実行回数

Completed Count

正常終了回数

Last Failed Date

最終失敗日時

Failed Count

失敗回数

Submit Count

サービス実行回数

ID

サービスID

Latest

サービステンプレートが最新バージョンかどうか

Supported Schedule Type

選択できるスケジュール

Supported Action Type

タスクに対して実行できる操作

サービステンプレート一覧

Name

サービステンプレート名

Vendor

ベンダー名

Version

サービステンプレートバージョン

Description

説明

Service Template Key Name

サービステンプレートID

Vendor ID

ベンダーID

Tags

サービステンプレートに設定されているタグ

Registered

作成時刻

Updated

最終更新時刻

Latest Version

サービステンプレートが最新バージョンかどうか

Used Services

サービステンプレートを使用しているサービスの数

Used Service Templates

このサービステンプレートをコンポーネントとして使用しているサービステンプレートの数

Outdated Services

古いバージョンのサービステンプレートを使用しているサービスがあるかどうか

Outdated Component

古いコンポーネントを使用しているかどうか

Supported Schedule Type

選択できるスケジュール

Supported Action Type

このサービステンプレートを使用しているタスクに対して実行できる操作

Release State

リリース状態

ファイルの出力例を次に示します。

格納先

Windowsの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\bin

Linuxの場合

/opt/jp1ao/bin

実行権限

OSのAdministrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。

サービス一覧を出力する場合,コマンド実行ユーザーが所属するユーザーグループから,操作対象のサービスグループに対してAdminロール,Developロール,ModifyロールまたはSubmitロールが設定されている必要があります。ロールが設定されていないサービスグループのサービスについては出力されません。

サービステンプレート一覧を出力する場合,コマンド実行ユーザーが所属するユーザーグループから,操作対象のサービスグループに対してAdminロール,DevelopロールまたはModifyロールが設定されている必要があります。

戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

正常に終了しました。

1

引数が不正です。

2

コマンドの実行を中断しました。

3

サービスの状態が不正です。

4

ほかのコマンドを実行中です。

5

通信に失敗しました。

6

認証に失敗しました。

7

パスの指定が不正です。

8

すでに出力先パスに同名のファイルが存在します。

9

指定したパスが存在しません。

10

指定したパスにアクセスできません。

12

エンコーディングの指定が不正です。

13

ファイル出力に失敗しました。

14

コマンドの実行権限がありません。

160

サービス一覧の取得に失敗しました。

161

サービステンプレート一覧の取得に失敗しました。

255

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

次の場合のコマンドの使用例を示します。