1.6.7 listremoteconnections(エージェントレス接続先定義の一覧出力)
機能
JP1/AOに登録されているエージェントレス接続先定義の一覧をCSV形式で出力します。
形式
listremoteconnections /file 出力ファイルパス /user ユーザーID {/password パスワード | /passwordfile パスワードファイルパス}
引数
- /file
エージェントレス接続先定義情報を出力するファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定したファイルが存在する場合はエラーとなります。
- /user
JP1/AOのユーザーIDを指定します。
指定できる文字数は,1~256文字です。
使用できる文字の種類は,半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「&」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「\」,「^」,「_」,「|」です。
大文字と小文字は区別しません。
- /password
userオプションで指定した,ユーザーのパスワードを指定します。
このオプションまたはpasswordfileオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。
指定できる文字数は,1~256文字です。
使用できる文字の種類は,userオプションと同じです。
- /passwordfile
userオプションで指定したユーザーのパスワードファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。パスワードファイルはencryptpasswordコマンドで作成します。
このオプションまたはpasswordオプションのどちらかを指定する必要があります。両方のオプションが指定されている場合,およびどちらのオプションも指定されていない場合はエラーとなります。
出力形式
エージェントレス接続先定義ごとに1行ずつ,出力項目がCSV形式で出力されます。
なお,出力項目の値は「"」で囲まれて出力されます。値に「"」が含まれる場合,直前に「"」を付加してエスケープされます。
出力項目 |
意味 |
---|---|
Id |
エージェントレス接続先定義のIDです。 |
Method |
接続先種別として次のどれかが出力されます。
|
IP Address/Host Name |
接続先ホストのIPアドレスまたはホスト名です。 |
Service Group |
エージェントレス接続先定義に割り当てられたサービスグループです。 |
Authentication |
認証情報を設定しているかどうかが出力されます。
|
Protocol |
接続先ホストとの通信で使用する認証用プロトコルが出力されます。
|
SSH Authentication Method※1 |
接続先ホストとの通信で使用する認証方式が出力されます。
|
User ID |
接続先ホストにログインするためのユーザーIDです。 |
Password※2 |
接続先ホストにログインするためのパスワードです。 |
Super User's Password※2 |
接続先ホストのスーパーユーザーのパスワードです。 |
Connection Status |
最後にホストに接続した時の状態が出力されます。
接続先ホストを範囲指定している場合は,「-」が表示されます。 |
Connected Time |
最後にホストに接続した時刻が出力されます。 |
- 注※1
「Protocol」が「Windows」または「Telnet」の場合は,空文字が出力されます。
- 注※2
パスワードが設定されているかどうかに関係なく,「********」が出力されます。
格納先
- Windowsの場合
JP1/AOのインストール先フォルダ\bin
- Linuxの場合
/opt/jp1ao/bin
実行権限
OSのAdministrators権限またはroot権限と,JP1/AOのAdminロールを持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。
戻り値
コマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1 |
引数が不正です。 |
2 |
コマンドの実行を中断しました。 |
3 |
サービスの状態が不正です。 |
4 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
5 |
通信に失敗しました。 |
6 |
認証に失敗しました。 |
7 |
パスの指定が不正です。 |
8 |
すでに出力先パスに同名のファイルが存在します。 |
9 |
指定したパスが存在しません。 |
10 |
指定したパスにアクセスできません。 |
13 |
ファイル出力に失敗しました。 |
14 |
コマンドの実行権限がありません。 |
220 |
エージェントレス接続先定義一覧の取得に失敗しました。 |
255 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
Windowsで,エージェントレス接続先定義情報を「C:\temp\list01.csv」として出力する場合のコマンドの使用例を示します。
listremoteconnections /file C:\temp\list01.csv /user user01 /password pass01