1.5.2 hcmds64checkauth(外部認証サーバとの接続確認)
機能
外部認証サーバと連携する場合に,外部認証サーバ連携コンフィグファイルの設定および外部認証サーバとの接続を確認します。
JP1/AOでは外部認証サーバとしてJP1/BaseまたはActive Directoryと連携できます。
このコマンドを実行すると次の項目がチェックされます。
外部認証サーバ連携コンフィグファイル(exauth.properties)の,外部認証サーバ連携時に共通で使用するキーの値
外部認証サーバ連携コンフィグファイル(exauth.properties)のauth.server.typeキーに値が正しく設定されているかどうか
JP1/Baseの認証機能と連携する場合はauth.server.typeキーに「jp1base」を,Active Directoryと連携する場合は「ldap」を指定してください。大文字と小文字は区別されます。auth.server.typeキーのデフォルトを示す「internal」が指定された場合には,外部認証サーバの設定が有効になっていないことを示すエラーメッセージが表示されます。
JP1/Baseの認証機能と連携する場合,次の項目がチェックされる
JP1/Baseと共通コンポーネントが同一ホストに存在するかどうか
JP1/Baseがサポートしているバージョンかどうか
JP1/Baseのユーザーが正しく認証できるかどうか
Active Directoryと連携する場合,次の項目がチェックされる
外部認証サーバ連携コンフィグファイル(exauth.properties)の,Active Directory連携時に使用するキーの値
Active Directoryと接続できるかどうか
Active Directoryと接続できる場合,グループ検索は可能か
形式
hcmds64checkauth /user ユーザー名 /pass パスワード [/summary]
引数
- /user ユーザー名
外部認証サーバに登録済みのユーザー名を指定します。ただし,JP1/Baseの認証機能と連携する場合には,JP1/AOに登録済みのユーザー名と重複しないユーザー名を指定してください。
- /pass パスワード
外部認証サーバに登録済みのユーザー名に対応するパスワードを指定します。
- /summary
コマンド実行時に表示される確認メッセージを簡略化します。このオプションを指定した場合,表示されるメッセージは,処理フェーズごとの成否を示すメッセージ,エラーメッセージ,および結果を示すメッセージだけとなります。ただし,結果を示すメッセージと同様のエラーメッセージがある場合,途中のエラーメッセージが省略されて,結果を示すメッセージだけが表示されます。
格納先
- Windowsの場合
共通コンポーネントのインストール先フォルダ\bin
- Linuxの場合
/opt/HiCommand/Base64/bin
実行権限
Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1~99 |
シンタックスエラーの総数です。 |
100 |
シンタックスエラーの行数が100を超えた場合の終了コードです。 |
101~199 |
接続エラーまたは認証エラーが発生しました。 1の位:接続エラーの数 10の位:認証エラーの数 それぞれの位の最大は9です。9以上発生しても9のままとなります。 |
247 |
userオプションに指定したユーザーIDが,JP1/AOに登録されているユーザーIDと重複しているため,認証できません。重複していないユーザーIDを指定してください。 |
248 |
JP1/Baseが,このコマンドを実行したホストと同一ホスト上にインストールされていません。 |
249 |
サポートしていないバージョンのJP1/Baseが使用されています。 |
250 |
セカンダリーサーバからコマンドが実行されました。 |
252 |
定義ファイルの共通項目の設定が不正です。 |
253 |
外部認証連携が設定されていません。 |
254 |
引数が不正です。 |
255 |
異常終了しました。 |
使用例
Windowsで,外部認証サーバとの接続を確認する場合のコマンドの使用例を示します。
hcmds64checkauth /user test01 /pass TTdate00 /summary