1.5.1 encryptpassword(パスワードファイルの作成)
機能
JP1/AOのコマンドの引数に指定するパスワードファイルを作成します。
JP1/AOに登録済みのユーザーのユーザーID,パスワード,および作成するパスワードファイルのパスを引数に指定してコマンドを実行すると,暗号化されたパスワードファイルを作成できます。
各コマンドの実行時に,パスワードを指定する代わりに,作成したパスワードファイルを指定することで,パスワードの指定が不要になります。
形式
encryptpassword /user ユーザーID /password パスワード /passwordfile パスワードファイルパス
引数
- /user ユーザーID
パスワードファイルを作成したいJP1/AOのユーザーIDを指定します。
指定できる文字数は,1~256文字です。
使用できる文字の種類は,半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「&」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「\」,「^」,「_」,「|」です。
大文字と小文字は区別しません。
- /password パスワード
userオプションで指定した,ユーザーのパスワードを指定します。
指定できる文字数は,1~256文字です。
使用できる文字の種類は,userオプションと同じです。
- /passwordfile パスワードファイルパス
作成するパスワードファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定したパスが存在する場合はエラーとなります。
格納先
- Windowsの場合
JP1/AOのインストール先フォルダ\bin
- Linuxの場合
/opt/jp1ao/bin
実行権限
Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。
戻り値
コマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1 |
引数が不正です。 |
2 |
コマンドの実行を中断しました。 |
3 |
サービスの状態が不正です。 |
4 |
排他エラーが発生しました。 |
5 |
通信に失敗しました。 |
6 |
認証に失敗しました(指定された値が不正です)。 |
7 |
パスの指定が不正です。 |
8 |
出力パスが存在しています。 |
9 |
指定したパスが存在しません。 |
10 |
指定したパスにアクセスできません。 |
14 |
コマンドの実行権限がありません。 |
200 |
パスワードファイルの作成に失敗しました。 |
255 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
Windowsで,指定したユーザーのパスワードファイルを作成する場合のコマンドの使用例を示します。
encryptpassword /user user01 /password pass01 /passwordfile passfile