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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation コマンド・API リファレンス 


1.5.1 encryptpassword(パスワードファイルの作成)

機能

JP1/AOのコマンドの引数に指定するパスワードファイルを作成します。

JP1/AOに登録済みのユーザーのユーザーID,パスワード,および作成するパスワードファイルのパスを引数に指定してコマンドを実行すると,暗号化されたパスワードファイルを作成できます。

各コマンドの実行時に,パスワードを指定する代わりに,作成したパスワードファイルを指定することで,パスワードの指定が不要になります。

形式

encryptpassword
     /user ユーザーID
     /password パスワード
     /passwordfile パスワードファイルパス

引数

/user ユーザーID

パスワードファイルを作成したいJP1/AOのユーザーIDを指定します。

指定できる文字数は,1~256文字です。

使用できる文字の種類は,半角英数字,「!」,「#」,「$」,「%」,「&」,「'」,「(」,「)」,「*」,「+」,「-」,「.」,「=」,「@」,「\」,「^」,「_」,「|」です。

大文字と小文字は区別しません。

/password パスワード

userオプションで指定した,ユーザーのパスワードを指定します。

指定できる文字数は,1~256文字です。

使用できる文字の種類は,userオプションと同じです。

/passwordfile パスワードファイルパス

作成するパスワードファイルのパスを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定したパスが存在する場合はエラーとなります。

格納先

Windowsの場合

JP1/AOのインストール先フォルダ\bin

Linuxの場合

/opt/jp1ao/bin

実行権限

Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。

戻り値

コマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

正常に終了しました。

1

引数が不正です。

2

コマンドの実行を中断しました。

3

サービスの状態が不正です。

4

排他エラーが発生しました。

5

通信に失敗しました。

6

認証に失敗しました(指定された値が不正です)。

7

パスの指定が不正です。

8

出力パスが存在しています。

9

指定したパスが存在しません。

10

指定したパスにアクセスできません。

14

コマンドの実行権限がありません。

200

パスワードファイルの作成に失敗しました。

255

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

Windowsで,指定したユーザーのパスワードファイルを作成する場合のコマンドの使用例を示します。

encryptpassword /user user01 /password pass01 /passwordfile passfile