3.7.1 ステップとして使用しているコンポーネントのバージョンの管理について
JP1/AOでは,開発サービステンプレートのステップとして使用しているコンポーネントのバージョンを一括または個別に変更できます。なお,コンポーネントのバージョンを変更した場合,プロパティ値などのユーザーが設定した情報を引き継ぐことができます。また,ステップとして使用しているコンポーネントのバージョンを確認することもできます。これらの機能は,複数のバージョンを持つコンポーネントが対象です。
なお,サービス部品を使用したコンポーネントのバージョンを変更する場合で,サービス部品の内部にさらにサービス部品を含むとき,内部のサービス部品のバージョンは変更されません。
ステップとして使用しているコンポーネントのバージョン管理機能
ステップとして使用しているコンポーネントのバージョンを確認および変更する方法は,[一括適用]と[個別適用]から選べます。それぞれの機能を次に説明します。
- [一括適用]
ステップとして使用しているすべてのコンポーネントを,最新バージョンのリリース部品またはサービス部品に一括で変更する機能です。ただし,すでに最新バージョンのコンポーネントを使用しているステップは変更されません。また,ステップとして使用しているすべてのコンポーネントのバージョンを確認することもできます。
- [個別適用]
ステップとして使用しているコンポーネントの中から,特定のコンポーネントを任意のバージョンに変更する機能です。また,特定のコンポーネントのバージョンを確認することもできます。
[一括適用]と[個別適用]の機能の違いを,次の表に示します。
比較する内容 |
[一括適用] |
[個別適用] |
---|---|---|
変更対象となるコンポーネント |
最新バージョンよりも古いバージョンのコンポーネント。 |
指定したコンポーネント。バージョンは問いません。 |
変更後のコンポーネント |
最新バージョンのリリース部品およびサービス部品。 |
指定したバージョンのコンポーネント。 |
- ヒント
この機能の対象は,開発サービステンプレートです。リリースサービステンプレートのステップが使用しているコンポーネントのバージョンを変更したい場合は,事前にサービステンプレートを複製して,開発サービステンプレートとしてください。