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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 構築ガイド 


4.8 部品の同時実行数を変更する手順

部品の同時実行数を変更する場合は,製品の再起動が必要です。

部品の同時実行数を変更できるのは,通常のタスクに含まれる部品の同時実行数です。部品の同時実行数には,10,50,または100を指定してください。

また,それぞれの値に応じてJP1/AOサーバのメモリー所要量を見直す必要があります。

部品の同時実行数を変更するには:

  1. 部品の同時実行数を見積もります。その値に応じて,JP1/AOサーバのメモリー所要量を確保してください。部品の同時実行数に応じたJP1/AOサーバのメモリー所要量を次の表に示します。

    表4‒1 部品の同時実行数に応じたJP1/AOサーバのメモリー所要量

    部品の同時実行数

    JP1/AOサーバのメモリー所要量(GB)

    最小

    推奨

    10

    4

    6

    50

    5

    7

    100

    6

    8

    注※ 次の処理が同時に上限値に達する可能性がある場合は,「推奨」のメモリー所要量を確保することをお勧めします。対象となる処理の上限値は次のとおりです。

    • ユーザー応答待ち部品の上限値70個

    • 繰り返し実行部品の上限値20個

    • デバッグタスクの上限値10個

  2. ユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.threadPoolSize」に,部品の同時実行数を指定します。部品の同時実行数には,10,50,または100を,次の形式で指定してください。

    plugin.threadPoolSize = 部品の同時実行数

  3. JP1/AOのサービスを停止します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオフラインにします。

  4. JP1/AOのサービスを開始します。

    非クラスタシステムの場合

    hcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行します。

    クラスタシステムの場合

    クラスタソフトを使用してサービスをオンラインにします。

ヒント

実行時間の長い部品を同時に実行した場合,部品の同時実行数に達すると,処理能力に余裕があるときでも,実行待ちの状態になります。この場合,部品の同時実行数を増加させると,不要な待ち時間を減少させ,全体の処理時間を短縮できます。ただし,実行時間の短い部品を大量に実行した場合など,JP1/AOの処理能力を十分に使用している状態では,部品の同時実行数を増加させても処理時間は短縮できません。