4.3.2 JP1/AOサーバのホスト名を変更する手順(クラスタシステムの場合)
クラスタシステムの場合,論理ホストのホスト名は変更できますが,物理ホストのホスト名は変更できません。
JP1/OA,Hitachi Command Suite 製品,またはHitachi Ops Center 製品がインストールされている場合は,同時にJP1/OA,Hitachi Command Suite 製品,またはHitachi Ops Center 製品の設定変更が必要です。詳細は,JP1/OA,Hitachi Command Suite 製品,またはHitachi Ops Center 製品のマニュアルを参照してください。
事前作業
OSのAdministrators権限またはroot権限,およびクラスタの管理権限を持つユーザーで,JP1/AOサーバにログインします。
JP1/AOサーバのホスト名を変更するには:
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[タスク]画面でタスクを確認し,実行状態(実行中,応答待ち中,異常検出,停止中,長期実行中)のものがあれば,実行停止するか,停止状態になるまで待ちます。
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クラスタソフトを使用して,JP1/AOのサービスを登録しているリソースグループを実行系サーバに移動します。
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クラスタソフトを使用して,JP1/AOのサービスを登録しているリソースグループをオンラインにします。
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クラスタソフトを使用して,サービス(HiRDB/ClusterService _HD1)以外のサービスおよびスクリプトをオフラインにします。
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実行系サーバでhcmds64srvコマンドに/stopオプションを指定して実行し,JP1/AOのサービスを停止します。
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クラスタソフトを使用して,サービス(HiRDB/ClusterService _HD1)をオフラインにします。
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クラスタソフトで,JP1/AOのサービスおよびスクリプトを登録しているリソースグループのフェールオーバーを抑止します。
クラスタソフトでサービスまたはスクリプトを右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]で,リソースが失敗状態になった場合は再起動しないように設定します。リソースグループに登録されているすべてのサービス,およびすべてのスクリプトに対して操作を実施して,フェールオーバーを抑止します。
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クラスタソフトで,JP1/AOを登録しているリソースグループの論理ホスト名(クライアントアクセスポイント)を変更します。
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クラスタソフトを使用して,JP1/AOのサービスを登録しているリソースグループを実行系サーバに移動します。
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実行系サーバでクラスタ設定ファイル(共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥conf¥cluster.conf)を修正します。
詳細は「5.5 クラスタ設定ファイル(cluster.conf)」を参照してください。
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実行系サーバでuser_httpsd.confファイルを編集し,「ServerName」ディレクティブ値を変更後のホスト名に変更します。
user_httpsd.confファイルは以下に格納されています。
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JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合
共通コンポーネントのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\conf
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JP1/AOサーバのOSがLinux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合
/opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf
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JP1/AOサーバのOSがLinux 8の場合
/opt/HiCommand/Base64/uCPSB11/httpsd/conf
https接続が有効になっている場合は,SSLサーバ証明書を再取得し,「VirtualHost」ディレクティブ内の「ServerName」ディレクティブの値を変更後のホスト名に変更します。
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Linuxの場合は,実行系サーバでhcmds64srvコマンドにstatusオプションを指定して実行し,サービスの起動状況を確認します。共通コンポーネントのデータベース(HiRDB service)が停止している場合は,hcmds64dbsrvコマンドにstartオプションを指定して実行し,起動します。
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実行系サーバでサービス(HAutomation Engine Web Service)が起動している場合は,hcmds64srvコマンドに/stop /server AutomationWebServiceオプションを指定して実行し,停止します。
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実行系サーバでsetupclusterコマンドを実行します。
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クラスタソフトを使用して,JP1/AOのサービスを登録しているリソースグループを待機系サーバに移動します。
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待機系サーバでクラスタ設定ファイル(共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥conf¥cluster.conf)を修正します。
詳細は「5.5 クラスタ設定ファイル(cluster.conf)」を参照してください。
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待機系サーバでuser_httpsd.confファイルを編集し,「ServerName」ディレクティブ値を変更後のホスト名に変更します。
user_httpsd.confファイルは以下に格納されています。
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JP1/AOサーバのOSがWindowsの場合
共通コンポーネントのインストール先フォルダ\uCPSB\httpsd\conf
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JP1/AOサーバのOSがLinux 6,Linux 7,SUSE Linux 12の場合
/opt/HiCommand/Base64/uCPSB/httpsd/conf
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JP1/AOサーバのOSがLinux 8の場合
/opt/HiCommand/Base64/uCPSB11/httpsd/conf
https接続が有効になっている場合は,SSLサーバ証明書を再取得し,「VirtualHost」ディレクティブ内の「ServerName」ディレクティブの値を変更後のホスト名に変更します。
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Linuxの場合は,待機系サーバでhcmds64srvコマンドにstatusオプションを指定して実行し,サービスの起動状況を確認します。共通コンポーネントのデータベース(HiRDB service)が停止している場合は,hcmds64dbsrvコマンドにstartオプションを指定して実行し,起動します。
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待機系サーバでサービス(HAutomation Engine Web Service)が起動している場合は,hcmds64srvコマンドに/stop /server AutomationWebServiceオプションを指定して実行し,停止します。
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待機系サーバでsetupclusterコマンドを実行します。
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クラスタソフトを使用して,JP1/AO のサービスを登録しているリソースグループを実行系サーバに移動します。
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クラスタソフトで,JP1/AOのサービスおよびスクリプトを登録しているリソースグループのフェールオーバーを有効にします。
クラスタソフトでサービスまたはスクリプトを右クリックし,[プロパティ]-[ポリシー]リソースが失敗状態になった場合は現在のノードで再起動を試みる設定,および再起動に失敗した場合は対象のサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする設定をします。リソー スグループに登録されているすべてのサービス,およびすべてのスクリプトに対して操作を実施して,フェールオーバーを有効にします。
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クラスタソフトでリソースグループをオンラインにします。