4.8 部品の同時実行数を変更する手順
部品の同時実行数を変更する場合は,製品の再起動が必要です。
部品の同時実行数を変更できるのは,通常のタスクに含まれる部品の同時実行数です。部品の同時実行数には,10,50,または100を指定してください。
また,それぞれの値に応じてJP1/AOサーバのメモリー所要量を見直す必要があります。
部品の同時実行数を変更するには:
部品の同時実行数を見積もります。その値に応じて,JP1/AOサーバのメモリー所要量を確保してください。部品の同時実行数に応じたJP1/AOサーバのメモリー所要量を次の表に示します。
表4‒1 部品の同時実行数に応じたJP1/AOサーバのメモリー所要量 部品の同時実行数
JP1/AOサーバのメモリー所要量(GB)※
最小
推奨
10
4
6
50
5
7
100
6
8
注※ 次の処理が同時に上限値に達する可能性がある場合は,「推奨」のメモリー所要量を確保することをお勧めします。対象となる処理の上限値は次のとおりです。
ユーザー応答待ち部品の上限値70個
繰り返し実行部品の上限値20個
デバッグタスクの上限値10個
ユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.threadPoolSize」に,部品の同時実行数を指定します。部品の同時実行数には,10,50,または100を,次の形式で指定してください。
plugin.threadPoolSize = 部品の同時実行数
JP1/AOのサービスを停止します。
- 非クラスタシステムの場合
hcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行します。
- クラスタシステムの場合
クラスタソフトを使用してサービスをオフラインにします。
JP1/AOのサービスを開始します。
- 非クラスタシステムの場合
hcmds64srvコマンドにstartオプションを指定して実行します。
- クラスタシステムの場合
クラスタソフトを使用してサービスをオンラインにします。
- ヒント
実行時間の長い部品を同時に実行した場合,部品の同時実行数に達すると,処理能力に余裕があるときでも,実行待ちの状態になります。この場合,部品の同時実行数を増加させると,不要な待ち時間を減少させ,全体の処理時間を短縮できます。ただし,実行時間の短い部品を大量に実行した場合など,JP1/AOの処理能力を十分に使用している状態では,部品の同時実行数を増加させても処理時間は短縮できません。