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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 導入・設計ガイド 


3.4.5 部品の実行方法の検討

操作対象ホストがローカルホストの場合に,部品の実行方法について検討します。

操作対象ホストがローカルホストの場合,次の部品は,ローカルホストのプロセスを直接起動してコマンドを実行したり,ファイルをコピーしたりできます。

この機能をローカル実行機能と呼びます。

ローカル実行機能を有効にするかどうかは,JP1/AOのインストール後にユーザー設定プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.localMode」で設定できます。

ローカル実行機能が有効の場合と,無効の場合に機能差異がある項目を次の表に示します。

表3‒4 ローカル実行機能が有効の場合と無効の場合の機能差異

機能差異のある項目

ローカル実行機能

有効

無効

部品の実行ユーザー

ローカルホストのOSによって異なります。

Windowsの場合

Systemアカウント

Linuxの場合

rootユーザー

操作対象の機器に接続したユーザー

エージェントレス接続先定義の扱い

ローカルホストの定義は不要

接続先情報,認証情報に従って接続先が認証される

ヒント

ローカル実行機能を有効にすると,エージェントレス接続による認証が省略されるので,リソースの消費を抑えられます。

注※

次のどちらかのIPアドレスと,ループバックアドレスまたはローカルホストに設定されている外部から接続できるIPアドレスが一致する場合に,部品の操作対象ホストがローカルホストであると判定されます。

  • 部品の操作対象ホストに指定しているIPアドレス(クラスタシステムの場合は,物理IPアドレスまたは実行系の論理IPアドレス)

  • 部品の操作対象ホストに指定しているホスト名(クラスタシステムの場合は,物理ホスト名または実行系の論理ホスト名)から名前解決された結果のIPアドレス