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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 導入・設計ガイド 


1.4 ユーザーの操作とJP1/AOでの自動化の仕組み

JP1/AOを使用して,ユーザーが行う操作と運用手順を自動化する仕組みについて説明します。ユーザーには,運用手順のテンプレートをJP1/AOに取り込んだり,環境に応じた情報を設定したりする管理ユーザーと,運用手順を実行するオペレーターがいます。

図1‒5 ユーザーの操作とJP1/AOでの自動化の仕組み

[図データ]

管理ユーザーの操作

  1. 運用手順のテンプレートをJP1/AOに取り込みます(サービステンプレートのインポート)。

    JP1/AOでは,運用手順を定義した,さまざまなテンプレート(サービステンプレート)を提供しています。サービステンプレートをJP1/AOに取り込むことで,サービスとして使用できるようになります。

  2. サービステンプレートに,適用する環境に応じた情報を入力します(サービスの作成)。

    インポートしたサービステンプレートに環境に応じた情報を入力し,サービスを作成します。1つのサービステンプレートから,運用手順や業務に沿った複数のサービスを作成できます。

オペレーターの操作

  1. 処理に応じて必要なファイルを準備します。

    これらのファイルを準備すると,JP1/AOで運用手順を自動処理する際に,操作対象に自動で転送されます。

  2. 実行ごとに必要な情報を設定します(プロパティとスケジュール種別の入力)。

    JP1/AOの操作画面で,プロパティとスケジュール種別を入力することで,運用手順のテンプレートに必要な情報を設定できます。

  3. 運用手順を実行します(サービスの実行)。

    運用手順が自動処理されます。実行された運用手順は,「タスク」としてJP1/AOの操作画面で進捗状況や状態を確認できます。

  4. 自動処理の結果を確認します。

    処理が終了したらJP1/AOの操作画面で,処理が正常に終了したかどうか,失敗した場合はどの処理でエラーが発生したかを確認できます。

JP1/AOシステムの要素

JP1/AOで使用する運用手順のテンプレートは,操作の段階に応じて「サービステンプレート」「サービス」「タスク」と変化します。