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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 導入・設計ガイド 


1.1 システム運用の抱える課題

システム運用は複雑化の一途をたどっています。

システムを運用するには,資料(運用手順書やマニュアル),ツール(マクロやスクリプト),そして,ベテラン管理者の持つノウハウや勘が必要です。これに加え,最近ではクラウド・データセンターの普及と仮想化技術の進展に伴い,企業内システムは大規模化し,複数のシステムを集約して運用する方向に進んでいます。しかし,このように集約化されたシステムであっても,それぞれ固有の運用が必要なため,その複雑さはさらに増しています。

図1‒1 システム運用の抱える課題

[図データ]

今,システム運用の現場には,大量の運用手順書が存在し,人への作業負荷はより一層高まっています。このような状況を改善するには,人手による作業を削減し,運用効率を向上させる施策が必要です。