9.1.1 インポートの流れ
インポートするときの作業の流れを方法別に説明します。
(1) 業務メニュー「インポート」からのインポートの流れ
業務メニュー「インポート」からインポートするときの作業の流れを次に示します。
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インポートするCSVファイルを作成する。
資産管理データベースにインポートする情報を記述したCSVファイルを作成します。CSVファイルの1行目は、各項目のタイトル行とします。なお、エクスポートしたCSVファイルを使用して作成する場合は、必ず同一バージョンのAsset Consoleでエクスポートしたデータを使用してください。
インポートの対象となる項目については、「20.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。
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業務メニュー「インポート」を選択する。
インポート画面が表示されます。
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インポートの条件を作成する。
インポートする情報の種類(例えば「機器に関する情報」など)を選択したあと、Asset Consoleの管理項目に対して、CSVファイルの各項目を引き当てたり、固定値を設定したりして、条件を作成します。
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インポートの条件を登録する。
任意の名前を付けて、条件を登録します。
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登録した条件を指定して、インポートを実行する。
条件の作成方法に誤りがあった場合は、警告のメッセージが表示されます。必要に応じて条件を見直して、修正してください。
業務メニュー「インポート」からインポートする際の各作業方法は、「16.10 資産情報を一括で更新する(インポート)」を参照してください。
(2) jamCsvImport.batでのインポートの流れ
jamCsvImport.batを実行してインポートするときの作業の流れを次に示します。
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インポートするCSVファイルを作成する。
資産管理データベースにインポートする情報を記述したCSVファイルを作成します。CSVファイルの1行目は、各項目のタイトル行とします。インポートの対象となる項目は、業務メニュー「インポート」からのインポートと同じです。インポートの対象となる項目については「20.4 業務メニューからのインポートおよびエクスポートの対象となる項目」を参照してください。
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資産管理サーバ上のコマンドラインから、jamCsvImport.batを実行する。
指定した条件に従って、インポートが実行されます。エラーとなった場合は、エラーメッセージが表示されます。
jamCsvImport.batの実行方法については、「9.1.3 jamCsvImport.batの実行」を参照してください。
- 注意事項
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カスタマイズの資産種別を指定してインポートする場合は、必ず同一バージョンのAsset Consoleでエクスポートしたデータを使用してください。
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Asset Consoleのバージョンアップに伴って、資産管理データベースで管理する項目が増えた場合に、インポートおよびエクスポートの対象となる項目が増えることがあります。それによって、バージョンアップ前にエクスポートしたデータを、指定した条件でインポートできない場合があります。
バージョンアップ前にエクスポートしたデータをインポートするときは、CSVファイルに、バージョンアップ後に追加されたプロパティ項目を記述してください。
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(3) jamimportコマンドでのインポートの流れ
注意事項
Asset Consoleのサービス、コマンド、およびタスクを次に示す順番ですべて停止したあとで、jamimportコマンドを実行してください。
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World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
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Asset Consoleのコマンドおよびタスク
また、jamimportコマンドを実行したあとにAsset Consoleを使用するときは、停止時と逆の順番でサービスを起動してください。
jamimportコマンドを実行してインポートするときの作業の流れを次に示します。
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インポートする情報と対応するクラスを確認する。
資産管理データベースにインポートする情報が、どのクラスに該当するかを確認します。また、インポートするクラスに応じて、同時にインポートが必要なクラスがあるかどうかも確認します。
インポートする情報に該当するクラスと、クラスの関連については「9.1.4 jamimportコマンドでインポートする情報とクラスとの対応」を参照してください。
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インポートするCSVファイルを作成する。
資産管理データベースにインポートする情報をフォーマットに従って記述したファイル(データファイル)をCSVファイルで作成します。データファイルはインポートするクラスにつき1つ作成します。
データファイルを作成する際は、新規に情報を登録する場合も含めて、該当するクラスをエクスポートしたCSVファイルを利用すると便利です。
エクスポートの手順については「9.2 CSVデータの出力(エクスポート)」を、データファイルの作成方法については「9.1.6 データファイルの作成」を参照してください。
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データファイル名定義ファイルを作成する。
複数のデータファイルを一括してインポートする場合、インポートするデータファイル名を定義したファイル(データファイル名定義ファイル)を作成します。インポートするデータファイルが1つだけの場合は不要です。
データファイル名定義ファイルの作成方法については「9.1.7 データファイル名定義ファイルの作成」を参照してください。
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jamimportコマンドを実行する。
資産管理サーバ上のコマンドラインから、jamimportコマンドを実行します。
jamimportコマンドについては、「9.1.8 jamimport(インポート)コマンドの実行」を参照してください。
jamimportコマンドを実行すると、CSVファイルに記述した資産情報が資産管理データベースに登録されます。複数のデータファイルがある場合は、データファイル名定義ファイルに記述した順序で取り込まれます。
なお、アソシエーションクラスをインポートする場合は、関連づけるオブジェクトクラスを先にインポートしておく必要があります。
- データに誤りがあった場合
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データファイルが取り込まれると、項目タイトル行がチェックされます。項目タイトル行が資産管理データベースのテーブルと不整合であるなどの誤りがあった場合は、その時点でインポート処理は終了されます。
項目タイトル行に誤りがなければ、データ行に記述したオペレーションコードの内容に従って、データ行が1行ずつインポートされます。データに誤りがあった場合は、インポート処理は継続しますが、誤りのあった行はインポートされません。