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JP1 Version 11 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


5.5 JP1/IT Desktop Management 2のシステム全体をバージョンアップする流れ

JP1/IT Desktop Management 2のシステム全体のバージョンアップは、配布機能または提供媒体を使用する場合と、管理用サーバに登録されたプログラムでコンポーネントを自動的にアップデートする場合とで、流れが異なります。

配布機能または提供媒体を使用してバージョンアップするには:

管理者が任意のタイミングでバージョンアップする場合は、事前に、管理用サーバに登録されたプログラムの自動アップデートの機能を無効にしてください。

  1. 管理用サーバに新しいバージョンのプログラムを上書きインストールすることで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerをバージョンアップします。

  2. 次のコンポーネントをアップデートします。

    • 中継システムがインストールされているコンピュータの中継システム

    • ネットワークモニタエージェントがインストールされているコンピュータのエージェントおよびネットワークモニタエージェント

    • 管理者のコンピュータにインストールされているリモートコントロール機能のコントローラ

    • 管理者のコンピュータにインストールされているリモートインストールマネージャ

  3. ネットワークモニタエージェントがインストールされていないコンピュータのエージェントをアップデートします。

管理用サーバに登録されたプログラムでコンポーネントを自動的にアップデートすることでバージョンアップするには:

  1. 管理用サーバに新しいバージョンのプログラムを上書きインストールすることで、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerをバージョンアップします。

  2. 管理用サーバにエージェントおよびネットワークモニタのコンポーネントを登録し、自動的にアップデートするよう設定します。

    重要

    JP1/IT Desktop Management 2 - Managerのバージョンアップ後に、リモートコントロールを実行する場合は、事前にコントローラをバージョンアップしてください。

重要

JP1/IT Desktop Management - AgentがインストールされているコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentを上書きインストールする場合、JP1/IT Desktop Management - Agentのインストール先フォルダのパス長が104バイトを超えていると、インストールエラーで終了します。JP1/IT Desktop Management - Agentをアンインストールしてから、インストールしてください。

重要

マルチサーバ構成で運用していたJP1/IT Desktop Managementは、JP1/IT Desktop Management 2にバージョンアップできません。

ヒント

MDMシステムと連携するときは、MDMシステムのサーバ証明書を確認されたあと連携が開始されます。「4.5 MDM連携構成システムの構築時の設定」を参照して設定してください。また、MDMサーバのホスト名が正しく設定されているかを確認してください。詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の、MDM連携の設定のパラメーターの説明を参照してください。

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