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JP1 Version 11 資産・配布管理 基本ガイド


1.2.2 JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールする

利用者のコンピュータを管理するために、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentを利用者のコンピュータにインストールします。JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールすると、インストールしない場合に比べて安全にコンピュータを管理できます。

資産・配布管理 基本ガイドでは、コンピュータの利用者自身で自分のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールする手順を説明します。また、必要に応じて利用者が対策を実施できる手順で進めます。

JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストールの進め方を次に示します。

  1. 中継システムを構築する(JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合、中継システムは構築しない)

    管理者のコンピュータから操作画面にログインして、インストールセット(JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのプログラムと、プログラムのセットアップ情報を含んだファイル)を作成します。インストールセットを作成すると、中継システムの構築が簡単になります。インストールセットの作成後に中継システムを構築します。

  2. 管理者のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentとパッケージャをインストールする(JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合、パッケージャはインストールしない)

    管理者のコンピュータも管理対象にするために、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールします。また、ファイルの配布をするために必要なパッケージャもインストールします。

  3. 利用者のコンピュータへのインストール準備をする

    利用者のコンピュータへのインストールでも、インストールセットを作成して、利用者が簡単にJP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールできるようにします。

  4. コンピュータの利用者にインストールを指示する

    コンピュータの利用者に、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストールを指示します。利用者は、作成したインストールセットを使って、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールします。

  5. JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストールを徹底する

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agentがインストールされているかを確認します。インストールされていないコンピュータがあった場合は、もう一度インストールを指示します。

〈この項の構成〉

(1) 中継システムを構築する

中継システム用のインストールセットを作成したあと、作成したインストールセットを使って中継システムを構築します。まず、インストールセット作成に必要な、エージェント設定を進めます。JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合、この手順は不要です。「1.2.2(2) 管理者のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentとパッケージャをインストールする」に進んでください。

操作手順

  1. JP1/IT Desktop Management 2の操作画面にログインします。

  2. [設定]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    設定画面が表示されます。

  3. [エージェント]−[Windows エージェント設定とインストールセットの作成]を選択します。

    [Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面が表示されます。

  4. [エージェント設定を追加]ボタンをクリックします。

    [エージェント設定の追加]画面が表示されます。

  5. [エージェント設定名]を入力します。

    [図データ]

    資産・配布管理 基本ガイドでは、「中継システム構築用」とします。

  6. [基本設定]を選択します。

    [基本設定]画面が表示されます。

  7. [基本設定]の次に示す項目に、管理用サーバのホスト名が入力されていることを確認します。

    • [管理用サーバ]の[ホスト名またはIPアドレス]

    • [リモートインストールマネージャを使用した配布用の上位システム]の[ホスト名またはIPアドレス]

    そのほかの項目は必要に応じて設定してください。ポート番号を変更する場合は、システム構成や接続の設定などを十分に確認した上で実施することをお勧めします。

  8. [パスワードの設定]を選択します。

    [図データ]

    [パスワードの設定]画面が表示されます。

  9. [エージェント保護の設定]でパスワードを設定します。

    そのほかの項目は必要に応じて選択してください。

  10. [OK]ボタンをクリックします。

    [Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面に、エージェント設定「中継システム構築用」が追加されます。ここで追加されたエージェント設定を、次の手順で選択します。

  11. 追加されたエージェント設定「中継システム構築用」の行にある[インストールセットを作成]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    エージェント設定に「中継システム構築用」が選択された[インストールセットの作成]画面が表示されます。

  12. [インストールするコンポーネントの設定]を選択します。

    [図データ]

    [インストールするコンポーネントの設定]画面が表示されます。

  13. [種別]で[JP1/IT Desktop Management 2 - Agent(中継システム)]を選択します。

    そのほかの項目は必要に応じて選択してください。

  14. [作成]ボタンをクリックします。

    [インストールセットの作成]ダイアログが表示されたあとで、[ファイルのダウンロード]ダイアログが表示されます。

  15. [ファイルのダウンロード]ダイアログの[保存]ボタンをクリックします。

    インストールセットの保存先を選択するダイアログが表示されます。

  16. ファイル名と保存先を確認します。

    資産・配布管理 基本ガイドでは、ファイル名を「ITDM2Agt(中継システム構築用).exe」とします。

  17. [保存]ボタンをクリックします。

    インストールセットが保存されて、[ダウンロードの完了]ダイアログが表示されます。

  18. [インストールセットの作成]ダイアログの[閉じる]ボタンをクリックします。

    [インストールセットの作成]ダイアログが閉じます。

  19. [ダウンロードの完了]ダイアログで、[フォルダを開く]ボタンをクリックします。

    ITDM2Agt(中継システム構築用).exeが保存されたフォルダが表示されます。

  20. ITDM2Agt(中継システム構築用).exeを、中継システムとするサーバからダウンロードしやすい場所に格納します。

    これで、中継システム構築用のインストールセット作成が完了しました。以降の手順で、作成したインストールセットを使って中継システムを構築します。

    メモ

    中継システムのIPアドレスとホスト名をこのタイミングで確認して、記録しておくと便利です。構築が正しくできているかどうかの確認時や管理者のコンピュータのセットアップ時に、ここで記録した情報を使います。

  21. 中継システムとするサーバ(1台目)に管理者の権限でログオンします。

  22. 格納したITDM2Agt(中継システム構築用).exeを、ダウンロードしてダブルクリックします。

    JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストールが開始されます。インストール(中継システムの構築)が完了したら、完了を示す画面が表示されます。

  23. [OK]ボタンをクリックします。

  24. JP1/IT Desktop Management 2の操作画面にログインして、[機器]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    機器画面が表示されます。

  25. [機器情報]−[機器一覧(機器種別)]を選択します。

    機器の一覧が表示されます。

  26. Windowsの[スタート]メニューから、[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]−[リモートインストールマネージャ]を選択します。

    [ログイン(リモートインストールマネージャ)]ダイアログボックスが表示されます。

  27. 次に示す情報を入力します。

    [図データ]

    • [管理用サーバ]:「1.2.1(1) サーバにJP1/IT Desktop Management 2 - Managerをインストールする」で記録した、管理用サーバのホスト名

    • [接続受付ポート番号]:デフォルトのまま(31080)

    • [ユーザーID]:system

    • [パスワード]:「1.2.1(4) 操作画面にログインする」で入力した、新しいパスワード

  28. [OK]ボタンをクリックします。

    リモートインストールマネージャのウィンドウが表示されます。

  29. 次に示す両方の画面に、構築した中継システムのホスト名が表示されているかどうかを確認します。

    • 操作画面の[機器一覧(機器種別)]画面

      [図データ]

    • リモートインストールマネージャの[システム構成]ウィンドウ

      [図データ]

    両方の画面に構築した中継システムが表示されていれば、1台目の中継システムの構築は正しく完了しています。

    操作画面とリモートインストールマネージャのどちらにも表示されていない場合

    次の内容を確認してください。

    ・管理用サーバの名前解決が正しくできているかどうか

    ・エージェント設定に誤りがないか

  30. 2台目以降の中継システムとするサーバも同様に、ITDM2Agt(中継システム構築用).exeをダウンロードしてインストールします。

次の作業

これで、中継システムの構築が完了しました。次の手順では、管理者のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentとパッケージャをインストールします。

(2) 管理者のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentとパッケージャをインストールする

管理者のコンピュータに、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentとパッケージャをインストールします。JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールすると、管理者のコンピュータも管理の対象となります。パッケージャは、ファイルを配布するときに使用します。JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentだけインストールします。

操作手順

  1. 管理者のコンピュータのCD/DVDドライブに、製品の提供媒体をセットします。

  2. [JP1/IT Desktop Management 2 - Agent]を選択して、[インストール実行]ボタンをクリックします。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

  4. [次へ]ボタンをクリックします。

  5. 使用許諾契約を最後まで確認します。

  6. [使用許諾契約の条項に同意します]を選択します。

  7. [次へ]ボタンをクリックします。

    [インストールタイプ]画面に遷移します。

  8. [カスタムインストール]を選択して[次へ]ボタンをクリックします。

  9. [インストール先のフォルダ]画面で[次へ]ボタンをクリックします。

    [インストールするコンポーネントの種別]画面に遷移します。

  10. [次へ]ボタンをクリックします。

    [インストールするコンポーネント]画面に遷移します。

  11. [パッケージャ]の左にあるアイコンをクリックして、[この機能、およびすべてのサブ機能をローカルのハードディスク ドライブにインストールします。]を選択します。

    [図データ]

    エージェントとパッケージャが、管理者のコンピュータにインストールされるようになります。

  12. [次へ]ボタンをクリックします。

    [プログラムをインストールする準備ができました]画面に遷移します。

  13. [インストール]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    インストールが開始されて、[JP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールしています]画面に遷移します。インストールが完了すると、[インストールウィザードを完了しました。]画面に遷移します。

  14. [完了]ボタンをクリックします。

    [セットアップ(エージェント)]ダイアログが表示されます。画面に再起動の指示が出たら、表示に従って再起動してください。

  15. [接続先設定]タブの[管理用サーバ]の[ホスト名またはIPアドレス]に、「1.2.1(1) サーバにJP1/IT Desktop Management 2 - Managerをインストールする」で記録した、管理用サーバのホスト名を設定します。

    [図データ]

  16. [OK]ボタンをクリックします。

    [セットアップ(エージェント)]ダイアログが閉じて、セットアップ情報の更新を確認するダイアログが表示されます。

  17. [はい]ボタンをクリックします。

  18. [日立総合インストーラ]ダイアログの[終了]ボタンをクリックします。

    [日立総合インストーラ]ダイアログが閉じて、インストーラの終了を確認するダイアログが表示されます。

次の作業

これで、管理者のコンピュータへのJP1/IT Desktop Management 2 - Agentとパッケージャのインストールが完了しました。次の手順では、利用者のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールする準備をします。

(3) 利用者のコンピュータへのインストール準備をする

利用者のコンピュータへのインストールも、中継システムの構築と同様にエージェント設定をしたあと、インストールセットを作成します。

作成したインストールセットで、利用者のコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2 - Agentをインストールすると、そのコンピュータを利用する人の氏名やメールアドレスなどを管理できるようになります。ここでは、次に示すような入力画面を利用者のコンピュータに表示させて利用者に氏名などを入力してもらい、管理者の負担を軽減する場合の手順を説明します。

[図データ]

操作手順

  1. 管理者のコンピュータに管理者権限でログオンします。

  2. JP1/IT Desktop Management 2の操作画面にログインして、[設定]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    設定画面が表示されます。

  3. [エージェント]−[Windows エージェント設定とインストールセットの作成]を選択します。

    [Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面が表示されます。

  4. [エージェント設定を追加]ボタンをクリックします。

    [エージェント設定の追加]画面が表示されます。

  5. [エージェント設定名]を入力します。

    [図データ]

    資産・配布管理 基本ガイドでは、「利用者のコンピュータ用」とします。

  6. [基本設定]を選択します。

    [基本設定]画面が表示されます。

  7. [管理用サーバ]の[ホスト名またはIPアドレス]に、管理用サーバのホスト名を入力します。

    [図データ]

  8. [リモートインストールマネージャを使用した配布用の上位システム]で、次のとおり設定します。

    JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの場合

    [システム種別]:[中継システム]を選択

    [ホスト名またはIPアドレス]:「1.2.2(1) 中継システムを構築する」で記録した中継システムのホスト名を入力

    JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合

    [システム種別]:[管理用サーバ]を選択

    [ホスト名またはIPアドレス]:「1.2.1(1) サーバにJP1/IT Desktop Management 2 - Managerをインストールする」で記録した管理用サーバのホスト名を入力

    そのほかの項目は必要に応じて設定してください。ポート番号を変更する場合は、システム構成や接続の設定などを十分に確認した上で実施することをお勧めします。

  9. [パスワードの設定]を選択します。

    [図データ]

    [パスワードの設定]画面が表示されます。

  10. [エージェント保護の設定]でパスワードを設定します。

    そのほかの項目は必要に応じて選択してください。

  11. [OK]ボタンをクリックします。

    [Windows エージェント設定とインストールセットの作成]画面に、エージェント設定「利用者のコンピュータ用」が追加されます。ここで追加されたエージェント設定を、次の手順で選択します。

  12. 追加されたエージェント設定「利用者のコンピュータ用」の行にある[インストールセットを作成]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    エージェント設定に「利用者のコンピュータ用」が選択された[インストールセットの作成]画面が表示されます。

  13. [作成]ボタンをクリックします。

    [インストールセットの作成]ダイアログが表示されたあとで、[ファイルのダウンロード]ダイアログが表示されます。

  14. [ファイルのダウンロード]ダイアログの[保存]ボタンをクリックします。

    インストールセットの保存先を選択するダイアログが表示されます。

  15. ファイル名と保存先を確認します。

    資産・配布管理 基本ガイドでは、ファイル名を「ITDM2Agt(利用者のコンピュータ用).exe」とします。

  16. [保存]ボタンをクリックします。

    インストールセットが保存されて、[ダウンロードの完了]ダイアログが表示されます。

  17. [インストールセットの作成]ダイアログの[閉じる]ボタンをクリックします。

    [インストールセットの作成]ダイアログが閉じます。

  18. [ダウンロードの完了]ダイアログで、[フォルダを開く]ボタンをクリックします。

    ITDM2Agt(利用者のコンピュータ用).exeが保存されたフォルダが表示されます。

  19. ITDM2Agt(利用者のコンピュータ用).exeを、Webサイトやファイルサーバなど、利用者のコンピュータからダウンロードしやすい場所に格納します。

    これで、利用者自身でのエージェントのインストール準備が完了しました。次の手順では、どの機器をどの利用者が使用しているかをJP1/IT Desktop Management 2で管理できるようにするために、利用者情報の入力画面を表示させる設定(準備)をします。

  20. [設定]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    設定画面が表示されます。

  21. [資産管理]−[資産管理項目の設定]を選択します。

    [資産管理項目の設定]画面が表示されます。

  22. [資産情報と機器情報の共通管理項目]から、[利用者名]の[編集]ボタンをクリックします。

    [管理項目の編集]ダイアログが表示されます。

  23. [入力方法]で[利用者が入力]を選択します。

    [図データ]

    ヒント

    [説明]に利用者への指示を入力すると、入力した説明が利用者の画面に表示されます。また、[入力できる文字を制限する]をチェックすると、利用者が入力できる文字を制限できます。

  24. [項目の入力を必須とする]をチェックします。

    利用者のコンピュータに表示される利用者情報の入力画面での、[利用者名]の入力が必須になります。

  25. [OK]ボタンをクリックします。

    [利用者名]の[入力方法]に[利用者が入力]と表示されて、利用者が[利用者名]を入力できるようになります。

    メモ

    メールアドレス、電話番号など、利用者に入力させたい項目がほかにもある場合は、[利用者名]と同じように設定できます。

    管理者が利用者の情報を持っている場合は、その情報をハードウェア資産情報(CSVファイル)としてインポートすると、一括で変更できます。

    詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド」の「ハードウェア資産情報をインポートする手順」の説明を参照してください。

次の作業

これで、利用者のコンピュータへのインストール準備が完了しました。次の手順では、コンピュータの利用者にインストールを指示します。

(4) コンピュータの利用者にインストールを指示する

資産・配布管理 基本ガイドでは、部や課などのグループの代表者を介して、コンピュータの利用者にインストールを指示します。

操作手順

  1. 次に示す情報をグループの代表者にメールなどで送付して、コンピュータの利用者にエージェントのインストールを連絡するよう依頼します。

    • ITDM2Agt(利用者のコンピュータ用).exeを格納した場所

    • 利用者自身でエージェントをインストールするための次に示す情報

      次の手順に従って、プログラムをインストールしてください。

      [図データ]

      プログラムのインストールが完了すると、氏名などを入力するための画面が表示されます。画面の表示に従って氏名などを入力してください。また、コンピュータのセキュリティ状態が危険になると、メッセージが通知されます。メッセージの内容に従って対策してください。

  2. JP1/IT Desktop Management 2の操作画面にログインして、[機器]ボタンをクリックします。

    機器画面が表示されます。

  3. [機器情報]−[機器一覧(機器種別)]を選択します。

    機器の一覧が表示されます。JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合、手順4〜手順6は不要です。手順7に進んでください。

  4. Windowsの[スタート]メニューから、[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]−[リモートインストールマネージャ]を選択します。

    [ログイン(リモートインストールマネージャ)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. 次に示す情報を入力します。

    • [管理用サーバ]:「1.2.1(1) サーバにJP1/IT Desktop Management 2 - Managerをインストールする」で記録した、管理用サーバのホスト名

    • [接続受付ポート番号]:デフォルトのまま(31080)

    • [ユーザーID]:system

    • [パスワード]:「1.2.1(4) 操作画面にログインする」で入力した、新しいパスワード

  6. [OK]ボタンをクリックします。

    リモートインストールマネージャのウィンドウが表示されます。

  7. 次に示す画面に、利用者のコンピュータのホスト名が表示されているかどうかを確認します。

    JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの場合

    次の両方の画面に利用者のコンピュータが表示されていれば、エージェントのインストールは正しく完了しています。

    ・操作画面の[機器一覧(機器種別)]画面

    ・リモートインストールマネージャの[システム構成]ウィンドウ

    操作画面とリモートインストールマネージャのどちらにも表示されていない場合、次の内容を確認してください。

    ・接続先の中継システムの名前解決が正しくできているかどうか

    ・エージェント設定に誤りがないか

    JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Directorの場合

    操作画面の[機器一覧(機器種別)]画面に利用者のコンピュータが表示されていれば、エージェントのインストールは正しく完了しています。

    操作画面に表示されていない場合、エージェント設定に誤りがないかを確認してください。

    メモ

    エージェントを利用者に展開する方法は、資産・配布管理 基本ガイドに記載されている方法以外にもあります。詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド」の「エージェントの導入」の説明を参照してください。

次の作業

これで、コンピュータの利用者へのインストール指示が完了しました。エージェントをインストールしたコンピュータは自動的に管理用サーバと中継システムとの通信を開始して、管理できる状態(管理対象)でJP1/IT Desktop Management 2の操作画面に表示されます。エージェントのインストールがある程度完了したところを見計らって、次の手順に進んでください。

次の手順では、JP1/IT Desktop Management 2で作成した機器一覧と機器の管理台帳とを照らし合わせてJP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストール状況を確認し、インストールを徹底します。

(5) JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストールを徹底する

まず、JP1/IT Desktop Management 2で、エージェントのインストールが完了した機器の一覧を作成します。次に、作成した機器一覧と、機器の管理台帳(組織内の機器と利用者の対応一覧)とを照らし合わせます。エージェントをインストールしていないコンピュータを特定したら、そのコンピュータの利用者にインストールを指示します。

操作手順

  1. JP1/IT Desktop Management 2の操作画面にログインします。

  2. [機器]ボタンをクリックします。

    [図データ]

    機器画面が表示されます。

  3. [機器情報]−[機器一覧(機器種別)]を選択します。

    機器の一覧が表示されます。

  4. [操作メニュー]−[機器一覧をエクスポートする]を選択します。

    [エクスポートする項目の選択]ダイアログが表示されます。

  5. 次に示す項目をチェックします。

    [図データ]

    • 機器種別

    • ホスト名

    • IPアドレス

    • 利用者名

    • メールアドレス

    チェックした項目がエクスポートの対象となります。そのほかの項目は必要に応じて選択してください。

    ヒント

    エクスポートしたい項目が少ない場合は、いったんエクスポートする項目をリセットすることをお勧めします。項目をリセットする場合は、[項目]のチェックを外してください。

  6. [OK]ボタンをクリックします。

    [エクスポートする項目の選択]ダイアログが閉じて、エクスポートファイル(CSVファイル)を保存するための画面が表示されます。

  7. [保存]ボタンをクリックします。

    CSVファイルの保存先を選択するダイアログが表示されます。

  8. 保存先を選択して[保存]ボタンをクリックします。

    エージェントをインストールして管理対象になったコンピュータの、チェックした項目の情報が、Export_Device_Inventory.csvという名称のファイルに保存されます。

  9. Export_Device_Inventory.csvをMicrosoft Excelで開きます。

  10. Export_Device_Inventory.csvにないコンピュータの利用者名を、機器の管理台帳をもとに確認します。

    [図データ]

    エージェントをインストールしていないコンピュータの利用者を特定できます。

  11. 特定した利用者名を一覧にして、グループの代表者に送付します。

    代表者には、コンピュータの利用者へのエージェントのインストール指示を依頼します。

次の作業

これで、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストール徹底が完了しました。2章では、JP1/IT Desktop Management 2を使ってセキュリティ状況を把握し、セキュリティ対策を進めます。