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JP1 Version 11 JP1/File Transmission Server -全銀TCP


1.1 JP1/全銀TCPの特長

JP1/全銀TCPは,全国銀行協会(全銀協)によって制定された「全銀協標準通信プロトコル−TCP/IP手順−」(以降,全銀協手順(TCP/IP)と省略します)に従ってファイル伝送するプログラムです。

全銀協手順(TCP/IP)によるファイル伝送の概要を次の図に示します。

図1‒1 全銀協手順(TCP/IP)によるファイル伝送

[図データ]

全銀協手順(TCP/IP)によるファイル伝送では,ファイルの伝送要求を発行する側(発信)を一次局,伝送要求に回答する側(着信)を二次局といいます。また,連絡モードと照会モードという2つの伝送があり,一次局から二次局へのファイル送信を連絡モード,二次局から一次局へのファイル送信を照会モードといいます。

通信相手の正当性を確認するためにセンタ確認コードとパスワードが使用されます。また,該当ファイルの送受者の正当性を確認するためにファイルアクセスキーが使用されます。

こうした全銀協手順(TCP/IP)でのファイル伝送を実現するJP1/全銀TCPには,次のような特長があります。