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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


9.4.7 adshparsecsvコマンド(CSVデータを解析する)

形式

adshparsecsv  [-e]  配列名

機能

このコマンドはスクリプト開発部品の中で使用されるコマンドです。そのため,CSVデータを解析する場合は,スクリプト開発部品のCSV操作の部品の使用を推奨します。

標準入力から読み込んだCSVデータを2次元配列に格納します。具体的には,カンマで区切られたデータを2次元配列の各要素の値として格納します。入力できるCSVデータのサイズは,100KB以下を対象としています。100KBより大きいサイズのデータを入力すると,ジョブの実行時間が長大化する可能性があります。

CSVデータと2次元配列の要素の対応例を次に示します。

CSVデータ(data.csv)
name,value,id
"Yokohama",200,0001
"Kawasaki",100,0002
2次元配列(array)の要素とCSVデータ(data.csv)の対応
array[0][0]=name
array[0][1]=value
array[0][2]=id
array[1][0]="Yokohama"
array[1][1]=200
array[1][2]=0001
array[2][0]="Kawasaki"
array[2][1]=100
array[2][2]=0002

引数

-e

CSVデータに含まれるダブルクォートをメタキャラクタと解釈します。

配列名 ~<環境変数名

データを格納する配列名を指定します。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

1

エラー終了

使用例

CSVデータ(data.csv)
name,value,id
"Yokohama",200,0001
"Kawasaki",100,0002

# CSVデータを2次元配列に格納する。
adshparsecsv array < data.csv
echo "${array[1][0]}"        # 「"Yokohama"」が出力される。
echo "${array[1][1]}"        # 「200」が出力される。

# CSVデータのダブルクォートをメタキャラクタと解釈して2次元配列に格納する。
adshparsecsv -e array < data.csv
echo "${array[1][0]}"        # 「Yokohama」が出力される。
echo "${array[1][1]}"        # 「200」が出力される。