8.5.1 chmodコマンド(ジョブ定義スクリプトに記述されているchmodコマンドの指定を無効にする)
形式
chmod [オプション][モード][パス名]
このコマンドはサンプルスクリプトファイルscript_0を基に作成します。作成手順については「(2) スクリプト形式のUNIX互換コマンドを使うための準備【Windows限定】」を参照してください。
機能
ジョブ定義スクリプトに記述されているすべてのchmodコマンドとその引数の指定を無効にします。このコマンドを実行すると,常に終了コード0で正常終了します。
Windowsではログインユーザーごとにアクセス制御する運用とすると,ジョブ定義スクリプトの実行時のアクセス権変更が不要になる場合があります。このような場合,このコマンドを実行することで,ジョブ定義スクリプトのすべてのchmodコマンドの定義を無効にできるため,UNIXからWindowsに移行してきたジョブ定義スクリプトの修正が不要になります。
引数
- オプション
指定を無視します。
- モード
指定を無視します。
- パス名
指定を無視します。
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
注意事項
コマンド置換で引数に指定したコマンドは実行されるため,後続の処理に影響がある場合は,指定を見直してください。
使用例
ジョブ定義スクリプトの定義例を次に示します。サンプルスクリプトファイルscript_0を基にchmodコマンドが作成されていることを前提とします。
ジョブ定義スクリプトのchmodコマンドの指定を無視します。この例で指定されたchmodコマンドのオプションは実行されません。
chmod go-x test.txt if [[ $? -ge 1 ]]; then # chmodの終了コードは必ず0なので,そのまま処理を続行する。 echo "chmod error." 1>&2 exit 1 fi