1.2.4 JP1/Advanced Shellで使用できるファイルを確認する
ここでは,JP1/Advanced Shellで使用するファイルの一覧,ファイルやパスの指定に関する注意事項について説明します。
(1) JP1/Advanced Shellで使用するファイルの一覧
JP1/Advanced Shellで使用するファイルを次の表に示します。ファイルサイズが2GBを超えられるかどうかは,マニュアル「JP1/Advanced Shell」の「JP1/Advanced Shellで使用するファイル」の説明を参照してください。
ファイル名 (アイコン) |
拡張子 |
ファイルの内容 |
---|---|---|
ジョブ定義スクリプトファイル() |
.ash |
ジョブ定義スクリプトを保存するファイルです。ファイル名は,ユーザー任意に指定できます。 |
環境ファイル※ |
.ase |
JP1/Advanced Shellの環境情報を設定するファイルです。 |
システム環境ファイル |
.ase |
システムの環境情報を設定するファイルです。 |
カバレージ情報ファイル |
.asc |
JP1/Advanced Shellのカバレージ環境情報です。 |
デバッグ情報ファイル |
.asd |
エディタ(開発環境)で使用するデバッグ情報です。 |
システム実行ログ※ |
.log |
バッチジョブの実行履歴を統括的に参照するためのシステム管理者向けのログ情報です。 |
トレースログ※ |
.log |
JP1/Advanced Shellの内部トレースログです。 |
一時ファイル |
.tmp |
システム内部で使用する一時ファイルです。 |
カバレージ表示一時ファイル |
.txt |
カバレージ情報の表示で使用する一時ファイルです。ファイル名の形式を次に示します。 adshexec_view_ジョブ定義スクリプトファイル名_年月日_時分秒.txt |
起動ログ【UNIX限定】 |
.log |
ユーザー応答機能管理デーモンの起動・停止時に採取されるログ情報です。 |
pidファイル【UNIX限定】 |
.pid |
ユーザー応答機能管理デーモンとadshmdctlコマンドで使用するファイルです。 |
アプリケーション実行エージェント機能ログ※【Windows実行環境限定】 |
.log |
アプリケーション実行エージェント機能の内部ログです。 |
- 注※
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これらのファイルはadshcollectコマンドで採取できます。採取方法については,マニュアル「JP1/Advanced Shell」の「adshcollectコマンド」の説明を参照してください。
- ファイルとパスの指定に関する注意事項
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ディレクトリ区切り文字は,Windowsであれば「\」※,UNIXであれば「/」を使用できます。それ以外の文字を使用した場合の動作は保証できません。
UNIXのディレクトリ区切り文字に「\」を使用した場合,ディレクトリ区切り文字とはみなされず,正しく動作しません。
Windowsのディレクトリ区切り文字に「/」を使用した場合,ディレクトリ区切り文字とみなされることがあります。ただし,使用方法によってはディレクトリ区切り文字とみなされず,正しく動作しないこともあります。
注※
ジョブ定義スクリプトに記述した「\」はエスケープ文字と見なされるため,「\\」と記述するか,シングルクォーテーションで囲んでください。
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ファイル名に.(ドット)で始まる名称を使用しないでください。
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指定できるパス名の最大長は,使用しているOSの仕様に従います。
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ファイル名は最大246バイトです。【Windows限定】
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ファイル名に予約デバイス名(CON,AUX,NULなど)は使用しないでください。【Windows限定】
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ファイル名にNTFSのストリームは使用しないでください。【Windows限定】
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ジャンクションは使用しないでください。【Windows限定】
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ファイル名やパス名にはUNC形式の名称(例:\\コンピュータ名\共有名\ファイル名)を使用できますが,パス名の最後が「共有名」(または「共有名\」)にならないように指定してください。また,シェル標準コマンドのcdコマンドにはUNC形式を指定できません。【Windows限定】
【使用できるUNC形式】
\\server\share\dir
\\10.111.222.33\share\dir
【使用できないUNC形式】
\\server\share
\\10.111.222.33\share
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トレース,システム実行ログ,スプールおよび一時ファイルのフォルダパス名にUNC形式の名称は使用しないでください。【Windows限定】
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(2) ファイルシステムに関する注意事項
JP1/Advanced Shellで使用する場合に注意が必要なファイルシステムを次に示します。
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NFS
サポートしません。
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HSFS
HSFSを使用する場合,次の注意事項があります。
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HSFS上にJP1/Advanced Shellをインストールできません。
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HSFS上にシステム実行ログおよびトレースを作成できません。
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ユーザー応答機能を使用する場合,スプールジョブディレクトリをHSFS上に設定できません。
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HSFS 07-00より前のバージョンを使用する場合,UNIX互換コマンドを使ってHSFS上のファイルおよびディレクトリを参照・更新するには,事前にHSFSのシステムオプションであるCPFS_CACHE_POLICYにNOCACHEを指定する必要があります。
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HSFS 07-00以降のバージョンを使用する場合,UNIX互換コマンドを使ってHSFS上のファイルおよびディレクトリを参照・更新するには,事前にHSFSのシステムオプションであるCPFS_COMPAT_LINKCNT=0を指定する必要があります。デフォルトは指定されている状態です。
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