付録A.2 実行トレースファイルの出力形式
実行トレースファイルは,スクリプト実行プログラムが,コマンドの実行結果を出力するファイルです。対象となるスクリプトが複数起動を許可されているかどうかによって,出力形式が異なります。
(1) 複数起動が許可されていないスクリプトの場合
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ファイル名
ファイル名(拡張子.SPX)は,マネージャの[ファイル]−[実行の環境設定]の「トレース情報」ページで指定した,フォルダ名とスクリプトのファイル名を組み合わせた名称となります。
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出力形式
実行トレースファイルの出力形式を図A-3に示します。
図A‒3 実行トレースファイルの出力形式(複数起動が許可されていないスクリプトの場合) - a.
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トレースの出力を開始した日時,および実行したコンピュータ名,実行したユーザ名,およびスクリプトエンジンのバージョンを出力します。
- b.
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実行時エラーとなった時間を出力します。
- c.
-
エラーとなったときに出力します。
- d.
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実行時エラーとなったコマンドの行位置を出力します。
- e.
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実行エラーのコマンド名またはプロシージャ名を出力します。
- f.
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エラーの内容を出力します。
- g.
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実行エラーの合計値を出力します。
- h.
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トレース出力を終了した日時を出力します。
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行数および列数の範囲
実行トレースファイルに出力するトレース情報は,行数100〜9,999,列数128〜1,024の範囲で出力できます。
行数,および列数の出力範囲は,マネージャの[ファイル]−[実行の環境設定]の「トレース情報」ページで,任意に値を変更できます。
なお,出力されるトレース情報が,行数の最大範囲を超えた場合は,先頭の行に戻って,先頭の行からトレース情報が出力されます(すでに出力されているトレース情報が上書きされます)。また,列数の最大範囲を超えた場合は,範囲を超えた部分が削除されます。
(2) 複数起動が許可されているスクリプトの場合
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ファイル名
ファイル名(拡張子.SPX)は,マネージャの[ツール]−[オプション]の「複数起動」ページで指定した,フォルダ名とスクリプトのファイル名を組み合わせた名称となります。
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出力形式
実行トレースファイルの出力形式を図A-4に示します。
図A‒4 実行トレースファイルの出力形式(複数起動が許可されているスクリプトの場合) - a.
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実行したプロセスのトレースの出力を開始した日時,プロセス識別子,開始を意味する「S」,およびスクリプトエンジンのバージョン,および実行したコンピュータ名と実行したユーザ名を出力します。
- b.
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実行時エラーとなった時間を出力します。
- c.
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実行時エラーとなったプロセスのプロセス識別子を出力します。
- d.
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エラーとなったときに出力します。
- e.
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実行時エラーとなったコマンドの行位置を出力します。
- f.
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実行エラーのコマンド名またはプロシージャ名を出力します。
- g.
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エラーの内容を出力します。
- h.
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実行したプロセスのトレース出力を終了した日時,プロセス識別子,および終了を意味する「E」を出力します。
- i.
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実行エラーの合計値を出力します。
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行数および列数の範囲
実行トレースファイルに出力するトレース情報は,行数100〜9,999,列数128〜1,024の範囲で出力できます。
行数,および列数の出力範囲は,マネージャの[ファイル]−[実行の環境設定]の「トレース情報」ページで,任意に値を変更できます。
なお,出力されるトレース情報が,行数の最大範囲を超えた場合は,先頭の行に戻って,先頭の行からトレース情報が出力されます(すでに出力されているトレース情報が上書きされます)。また,列数の最大範囲を超えた場合は,範囲を超えた部分が削除されます。