9.9.1 ExitWindows (スクリプトを終了しWindowsをログオフ/パワーオフ/リブートする)
- 機能
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スクリプトの実行を終了し,Windows をログオフ,パワーオフ,またはリブートします。
- 形式
ExitWindows ( 〔Code〕 〔, Option1 , Option2〕 )
- 指定項目
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- Code
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終了コードを数値,または値を格納した変数名で指定します。
この値を省略した場合は,0が仮定されます。
- Option1
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シャットダウン操作の種別を指定します。
この値には次の値を指定できます。
値
意味
Logoff
すべてのプロセスをシャットダウン後,カレントユーザをログオフします。
Poweroff,Shutdown
システムをシャットダウンし,電源を切ります。
シャットダウン権限を持っていなければなりません。また,システムがソフトウェアから電源を切る機能をサポートしていなければなりません。
なお,OSの「グループポリシー」にある「Windowsシステムのシャットダウンのときに電源を切らない」の項目の設定によっては,システムをシャットダウンし,電源を切っても安全な状態となります。
Reboot
システムをシャットダウン後,システムを再起動します。
シャットダウン権限を持っていなければなりません。
Force
シャットダウンの通知に応答しないアプリケーションがあっても「アプリケーションが応答しません」というダイアログを表示しないで,プロセスを強制的に終了させます。
この値は省略できます。省略した場合,Logoffを仮定します。
- Option2
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Option1でForce以外を指定した場合にOption1とともにシャットダウン操作の種別を指定します。
この値には次の値を指定できます。
値
意味
Force
シャットダウンの通知に応答しないアプリケーションがあっても「アプリケーションが応答しません」というダイアログを表示しないで,プロセスを強制的に終了させます。
- 説明
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スクリプトの実行を終了し,指定されたシャットダウン操作の種別でWindowsを終了させます。
なお,JP1/Scriptの終了コードについては,「6.1.12 JP1/Scriptの終了コード」を参照してください。
- 補足
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このコマンドが実行された場合,イベントビューアのアプリケーションログにイベントログを出力します。イベントログのイベントIDは5になります。
ただし,実行環境で定義されたコマンドラインやレジストリのコマンドラインに/NOEVLOGや/NOEVLOG(5)などの指定がある場合,イベントログの出力を抑止します。
- 注意事項
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他のプログラムやサービスを実行中にExitWindowsコマンドを実行すると,他のプログラムが正常に動作しなくなる危険性があります。
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同時期にExitWindowsコマンドを複数回実行すると,Option1に指定した動作が無効になったり,OSが停止したりする場合があります。
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JP1/AJS2またはJP1/AJS3から起動するスクリプトファイルでExitWindowsコマンドを実行すると,JP1/AJS2またはJP1/AJS3の環境を壊す場合があります。
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次の場合,ExitWindowsコマンドは有効になりません。
・シャットダウン権限が無いアカウントを設定しているサービスからコマンドを実行した場合。
・シャットダウン権限が無いアカウントでログオンしているコンピュータのログオン空間からコマンドを実行した場合。
・コマンドのOption1,またはOption2にForceの指定が無い場合に動作中のアプリケーションがシャットダウンを拒否したとき。ただし,サービスからコマンドを実行した場合,Forceの指定の有無にかかわらず有効になります(Logoffは除く)。
・コマンドのOption1,またはOption2にForceの指定が無く,かつログオンしているコンピュータがロック状態である場合。ただし,サービスからコマンドを実行した場合,Forceの指定の有無にかかわらず有効になります(Logoffは除く)。
・Option1にLogoffを指定して,サービスからコマンドを実行した場合。
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- 例
MessageBox ( "スクリプトの実行を終了し,シャットダウンします。" _ ,OKCancel ) If _MSG_RTN_ = OK Then ExitWindows ( 0 ,Shutdown ) Else Exit ( 0 ) End
- 対象バージョン
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JP1/Script 05-10以降