Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant


6.4.1 エクスポートが正常終了しない場合

〈この項の構成〉

(1) ajsdefineコマンドでエラーが発生している

要因

定義情報をエクスポートしてエラーが発生した場合で,定義情報管理テンプレートの最終列に,「KAVS0650-E ユニット定義パラメタファイル(ファイル名)の内容に誤りがあります(文番号:文番号)」というメッセージが記録されているときは,次のどれかの要因が考えられます。

  • 定義情報管理テンプレートでの入力ミスによって,エクスポート時に生成されたユニット定義パラメーターファイルでエラーが発生しているおそれがある。

  • 接続先のマネージャーホストのバージョンではサポートされていない定義情報を指定している。

  • 「カスタムジョブ定義情報部」の定義項目の指定値から生成されたユニット定義パラメーターの長さが制限値を超えている。

  • フレキシブルジョブで,標準ジョブ定義情報部の[環境変数]に10,240バイトより大きい値を指定している。

対処

エラーの解析のために,エラーになったユニット定義パラメーターが自動的にファイルに保存されます。このファイルをエラー情報ファイルといいます。エラー情報ファイルは,デフォルトでは次のフォルダに格納されます。

%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2DA\tmp\errlog

%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

このエラー情報ファイルでエラーになったユニット定義パラメーターを調査して,定義情報管理テンプレートでエラーになった個所を特定してください。エラーになった個所を特定できたら,定義情報管理テンプレート上のエラー個所を修正してください。また,サポートされていない定義情報を削除してください。

(2) 定義情報管理テンプレートの[区分]のセルの色が変わっている

要因

JP1/AJSのコマンドでエラーが発生しているおそれがあります。

注※ 定義情報管理テンプレートの[区分]に対して実行されるコマンド

一括:ajsdefine

単独ajsdefineajschgnet

変更ajschangeajschgnetajschgjobajscalendar

削除ajsdelete

対処

定義情報管理テンプレートの最終列に,JP1/AJSのメッセージが出力されます。次に示す個所を参照して対処してください。

  • マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 メッセージ」の,KAVSで始まるメッセージ(スケジューラーに関するメッセージ)の説明

  • マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス」の,[区分]に対応するコマンドの説明

メッセージの前に列番号が表示されている場合は,列番号の定義項目に対してのメッセージです。複数項目から構成する定義でエラーが発生した場合は,エラーメッセージ対象の列番号と,不正値が設定されている列番号が異なることがあります。複数項目から構成する定義の詳細については,「4.3.1(7) 複数項目から構成する定義」を参照してください。

(3) KAVS0658-Eエラーが発生している

要因

定義情報をエクスポートしてエラーが発生した場合に,定義情報管理テンプレートの最終列に「KAVS0658-E ユニット(ユニット名)は定義できません」のメッセージが記録されているときは,次のどちらかの要因が考えられます。

  • ユニットの中に,定義できるユニットの個数が制限値(マップサイズ)を超えた。

  • 起動条件(.CONDITION)の中に,定義できるイベントジョブの個数が限界(32個)を超えた。

対処

エラー要因を取り除いたあと,エクスポートを再実行してください。