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JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 - Definition Assistant


4.3.2 定義情報の一括定義

定義情報管理テンプレートに設定した定義情報すべてを,一括してマネージャーホストにエクスポートします。一括定義の手順を次に示します。

  1. 定義情報管理テンプレートを開く。

    実行結果ファイル,または別名でコピーしたマスターファイルを開きます。

  2. 定義情報を入力する。

    必要な定義情報をファイルに入力,編集します。

    [CHECK]ボタンをクリックすると,入力した定義情報が,ユーザーが設定した入力条件に一致しているかどうかをチェックできます。

  3. [区分]に「一括」を入力する。

    「一括」は,リストボックスから選択するか,直接入力してください。[F5]キーを押すと,入力済みのすべての行に「一括」が入力されます。

    エクスポートする行すべてに「一括」を入力してください。「一括」が入力されている行がエクスポートの対象になります。

  4. [EXPORT]ボタンをクリックする。

    [ユニット定義のエクスポート]ダイアログボックスが表示されます。環境設定ファイルにJP1ユーザー名,接続するマネージャーホスト名,スケジューラーサービス名,文字コード種別,およびエクスポートするユニット名が設定されている場合は,その設定内容がデフォルトで表示されます。

    なお,[EXPORT]ボタンのクリック後に,マシン環境や定義内容のチェックを行うため,ユニット数が多い場合やご使用のマシンスペックによっては,[ユニット定義のエクスポート]ダイアログボックスが表示されるまで時間がかかる場合があります。

    図4‒7 [ユニット定義のエクスポート]ダイアログボックス(ユーザー認証機能を使用しない場合)

    [図データ]

    図4‒8 [ユニット定義のエクスポート]ダイアログボックス(ユーザー認証機能を使用する場合)

    [図データ]

  5. エクスポート先についての情報を入力する。

    入力する項目を次に示します。

    • [ユーザー名](ユーザー認証機能を使用する場合だけ)

      エクスポートで使用するJP1ユーザー名を指定します。

    • [パスワード](ユーザー認証機能を使用する場合だけ)

      エクスポートで使用するJP1ユーザーのパスワードを指定します。

    • [ホスト名]

      エクスポート先のマネージャーホスト名を指定します。

    • [サービス名]

      エクスポート先のスケジューラーサービス名を指定します。

    • [文字コード種別]

      「AUTO」を指定します。

      「AUTO」以外を指定する場合は,必ず接続先のJP1/AJS3 - Managerの環境設定パラメーター「AJSCHARCODE」に設定されている値を指定します。

    • [ユニット名]

      定義情報をエクスポートする既存の上位ユニットの完全名を入力します。ワイルドカード(「*」や「?」)は使用できません。[ユニット名]の入力例を次に示します。

      /

       ルートジョブグループの直下に定義情報をエクスポートします。例えば,ユニット定義情報部のユニット名のセルに「JOB」,上位ユニット名のセルに「NET」と定義した場合,/NET/JOBとして定義されます。

      /GROUP

       /GROUPの直下に定義情報をエクスポートします。例えば,ユニット定義情報部のユニット名のセルに「JOB」,上位ユニット名のセルに「NET」と定義した場合,/GROUP/NET/JOBとして定義されます。

      エクスポート先は,[ユニット名]で指定した値とExcel上で一括指定をしたユニットの最上位ユニットの「上位ユニット完全名」で決まります。

      例えば,Excel上で次の定義を行い[ユニット名]で「JOBGROUP」と入力した場合は,エクスポート先は/JOBGROUP/GROUP/NETとなります。

      区分

      ユニット名

      上位ユニット完全名

      一括

      NET

      /GROUP

      一括

      JOBA

      /GROUP/NET

    [ユニット定義のエクスポート]ダイアログボックスの入力項目は,省略できません。

  6. [OK]ボタンをクリックする。

    エクスポートの処理を開始します。

  7. エクスポート結果を確認する。

    エクスポートが終了すると,KAVZ0402-Iのメッセージダイアログボックスが表示されます。[OK]ボタンをクリックして,実行結果を確認してください。実行結果は実行結果ファイルに出力されます。実行結果ファイルのファイル名,出力フォルダなどについては,「付録A.2 インポート,またはエクスポート実行時に作成されるファイル」を参照してください。

    定義内容にエラーがあった場合は,エラーがあった行の「区分」セルの色が変わり,その行の最終列(「エラーメッセージ情報部」)にエラーメッセージが出力されます。エラーメッセージを基に対処してください。JP1/AJSのメッセージが出力されている場合の対処については,「6.4.1 エクスポートが正常終了しない場合」を参照してください。

なお,事前に環境設定パラメーターを指定しておくことで,テンプレートを開いたときにエクスポートを自動的に実行できます。設定する環境設定パラメーターの詳細については,「3.2 環境設定パラメーター」を参照してください。

一括定義は[ユニット定義のエクスポート]ダイアログボックスの「ユニット名」が定義先となるため,エクスポートで作成されたユニット定義をインポートし直して定義情報を管理することをお勧めします。一括定義で作成したユニット定義に対して「単独」,「変更」,「削除」を行う場合は,インポート実行結果ファイルを使用します。