23.5.3 クラスタ構成時の組み込みDBの設定変更
クラスタに関するシステム定義のうち,変更できる定義について説明します。
この節で説明するシステム定義は,システム共通定義ファイルに設定する定義です。システム共通定義ファイルとは,次に示すファイルのことです。
- Windowsの場合
-
組み込みDB運用ディレクトリ\conf\pdsys
- UNIXの場合
-
組み込みDB運用ディレクトリ/conf/pdsys
システム共通定義ファイルは,ajsembdbbuildコマンドを実行することで作成されます。そのため,システム共通定義ファイルは,ajsembdbbuildコマンドの実行後に編集してください。
クラスタに関するシステム定義のうち,変更できる定義を次に示します。
-
pd_mode_conf = 組み込みDBの開始方法
pd_mode_confの設定値を次に示します。
-
MANUAL1
組み込みDBを手動開始します。ただし,組み込みDBが異常終了した場合に限り,組み込みDBの再開始は自動開始になります。
-
MANUAL2
組み込みDBを手動開始します。MANUAL1とは異なり,自動開始することはありません。
-
AUTO
組み込みDBを自動開始します。OSを起動すると,自動的に組み込みDBを開始します。また,組み込みDB異常終了後の再開始についても自動開始します。
-
ajsembdbbuildコマンド実行時に,-rオプションまたは-fオプションを指定して環境構築した場合の,pd_mode_confのデフォルトはMANUAL2です。
クラスタ構成時は,MANUAL1またはMANUAL2を設定してください。構築する環境に応じて設定値を変更してください。
システム共通定義ファイルの編集は,次の手順で行ってください。
-
実行系
-
組み込みDBを使用しているスケジューラーサービスを停止する。
-
組み込みDBを停止する。
-
システム共通定義ファイルを編集する。
-
組み込みDBを起動する。
-
組み込みDBを使用しているスケジューラーサービスを起動する。
-
-
待機系
実行系での作業後,次のどちらかの方法でシステム共通定義ファイルを変更してください。
-
実行系で編集したシステム共通定義ファイルを,待機系の環境にコピーする。
-
実行系の手順3と同じ内容で編集する。
-