21.5.1 ジョブ配信遅延の軽減機能を有効にする手順
ジョブ配信遅延の軽減機能を有効にする手順について説明します。
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JP1/AJS3サービスを停止する。
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ジョブ配信遅延の軽減機能を有効にする。
次のコマンドを実行して,環境設定パラメーターAGMMONITORINGにyesを設定します。
jajs_config -k "[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST\AGENTMONITOR]" "AGMMONITORING"="yes"
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ajsagtmondプロセス起動のための設定をする。
ajsagtmondプロセスを起動するためには,JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd.conf)を変更します。JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルおよびモデルファイル(jp1ajs_hstd.conf.model)の格納先を次に示します。
- 物理ホストの場合(Windowsのとき)
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JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\conf
- 物理ホストの場合(UNIXのとき)
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/etc/opt/jp1ajs2/conf
- 論理ホストの場合(Windowsのとき)
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共有フォルダ\conf
- 論理ホストの場合(UNIXのとき)
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共有ディレクトリ/conf
JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順は,ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更しているかどうかで異なります。編集手順の詳細については,「(1) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順」を参照してください。
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必要に応じて,ajsagtmondプロセスの再起動の設定を変更する。
ajsagtmondプロセスの再起動の設定は,拡張起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd_0700.conf)に定義されています。拡張起動プロセス定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 6.3.1 異常終了したJP1/AJS3のプロセスを再起動する」を参照してください。
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JP1/AJS3サービスを起動する。
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jajs_spmd_statusコマンドを実行し,次のプロセス名称が表示されることを確認する。
- Windowsの場合
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agentmon
- UNIXの場合
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ajsagtmond
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ajsagtcheckコマンドに-m statusオプションを指定して実行し,コマンドが正常に実行できることを確認する。
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順
JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順について説明します。
JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルの編集手順は,ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更しているかどうかで異なります。
(a) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルを変更していない場合の編集手順
JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更していない場合,次の手順でファイルを編集します。
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JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd.conf)を任意のフォルダにバックアップする。
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モデルファイル(jp1ajs_hstd_agtmon.conf.model)をコピーする。
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コピーしたモデルファイルをjp1ajs_hstd.confにリネームして,jp1ajs_hstd.confに上書きする。
(b) JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルを変更している場合の編集手順
JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルをJP1/AJS3のインストール直後の状態から変更している場合,次の手順でファイルを編集します。
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JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルのモデルファイル(jp1ajs_hstd_agtmon.conf.model)をテキストエディターで開く。
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ajsagtmondプロセスの定義をコピーして,モデルファイルを閉じる。
次の行をコピーしてください。
- Windowsの場合
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agentmon|ajsagtmond.exe|||1800|
- UNIX場合
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ajsagtmond|/opt/jp1ajs2/bin/ajsagtmond|||1800|
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JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイル(jp1ajs_hstd.conf)をテキストエディターで開く。
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ajsagtmondプロセスの定義を追加する。
手順2.でコピーした行を,任意の行に貼り付けてください。
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JP1/AJS3用起動プロセス定義ファイルを保存して閉じる。