6.3.19 名前解決に使用するエージェント情報の変更オプションの設定方法
マネージャーホストとエージェントホスト間で通信する場合,マネージャーホストは,エージェントホスト名を名前解決して求められるIPアドレスを記憶します。このため,エージェントホストのIPアドレスを変更した場合,マネージャーホストが記憶しているIPアドレスを更新するために,マネージャーホストのJP1/AJS3のサービスを再起動するなど,マネージャーホストでの作業が必要になります。
この作業は,「名前解決に使用するエージェント情報の変更オプション」を有効にすると省略できます。
「名前解決に使用するエージェント情報の変更オプション」は,マネージャーホストおよびエージェントホストの両方で設定する必要があります。マネージャーホストまたはエージェントホストのどちらか一方で設定していない場合,このオプションは有効になりません。
- 注意事項
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このオプションは,JP1/AJS3データベースが標準構成の場合にだけ使用できます。
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このオプションは,JP1/AJS3 - ManagerおよびJP1/AJS3 - Agentのバージョンが10-50以降の場合に使用できます。JP1/AJS3 - ManagerとJP1/AJS3 - Agentのどちらかのバージョンが10-10以前の場合,このオプションは使用できません。
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- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
名前解決に使用するエージェント情報の変更オプションは,マネージャーホスト・エージェントホストの両方で設定する必要があります。それぞれの設定手順について説明します。なお,「名前解決に使用するエージェント情報の変更オプション」の値を,デフォルト値から変更する場合も戻す場合も同じ手順になります。
(a) マネージャーホスト上の手順
マネージャーホスト上で必要な,名前解決に使用するエージェント情報の変更オプションの定義手順を説明します。
過去にイベントジョブおよび起動条件付きジョブネットを実行したことがない場合は,手順1〜4は省略してください。
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マネージャーホスト上でエージェントホスト名の名前解決ができるようにする
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実行中のイベントジョブおよび起動条件付きジョブネットを強制終了する
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次のコマンドを実行して,イベントジョブを実行したことがあるスケジューラーサービスをすべて停止する。
jajs_spmd_stop [-h 論理ホスト名] -n jajs_schd [-F スケジューラーサービス名]
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手順3で停止したスケジューラーサービスに含まれるイベントジョブを実行した,すべてのエージェントホストに対して,次のコマンドを実行する。
jpomanevreset [-h 論理ホスト名] [-F スケジューラーサービス名] -a エージェントホスト名
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Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
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JP1/AJS3サービス
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次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMMANAGER] "ResolveAgentInfo" = "定義内容" jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\EV\MANAGER] "ResolveAgentInfo" = "定義内容"
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JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(b) エージェントホスト上の手順
エージェントホスト上で必要な,名前解決に使用するエージェント情報の変更オプションの定義手順を説明します。
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Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
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JP1/AJS3サービス
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次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
jajs_config -k [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMAGENT] "ResolveAgentInfo" = "定義内容"
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JP1/AJS3を再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
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"ResolveAgentInfo"= |
名前解決に使用するエージェントホスト情報の変更オプション |
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.6.2(13) ResolveAgentInfo」を参照してください。